TOPCON CLUB (トプコンクラブ)
トプコン RS |
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底蓋の写真で分かる通り、モータードライブはすでに取り付け可能であるが、もう一方のキャップ、すなわちREスーパーでの電池室のものはこちらには当然付いておらず、ASA感度目盛りになっている。露出計はRIIIと同じくシャッターと連動させたクリップオンタイプの外付け式だが、RIIIのものがセレン光電池を使っていたのに対し、こちらはCdSを用いていた。そして、RIIIは前面に取り付け用のシューを設けていたが、こちらは小さな突起がシャッターボタンの上部とシャッターダイアル上面にあるだけで、かなりすっきりしたデザインになった。ボディのメッキはRIIIと同様に粗目でかなりぎらついた感じである。 | |||||||
ところで、ペンタプリズムカバーの正面のネームプレートは、薄い金属板にプリントされたものを貼り付けて作られているが、上の画像の二つのRSではその文字の大きさと太さが異なる点に注目して頂きたい。左はシリアルナンバーの若いもので、右は最後期のものである。極めて生産台数の少ないと思われるカメラにも、意外なことにこのような微細な違いが存在する。 | |||||||
こちらの画像は上記外光式の露出計で、こうして見ると結構大きいことが分かる。しかし、RIIIのセレン式のものと比較すると、随分すっきりとしている。特にダイアル周りのデザインが前のものと異なり、相当高級感があって好感が持てる。しかし、実際問題として、このメーターを付けて撮影する気はどうも起きないだろう。一々メーターを確認してそのデータを手動で絞りに伝達させるのが面倒なだけではなく、何しろ大きい。 ところで、このメーターはシャッタースピードにしか連動しないが、電源スイッチを兼ねたダイアルにH(ハイ)とL(ロー)の二段階が選択できるようになっていて、ASA100で1/60秒の場合、f1.4からf22まで測光可能である。これはREスーパーよりも広範囲に測光できる。 |
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標準レンズはH-Fオートトプコール5.8cm F1.8。このレンズはRIIIまで使われたFオートトプコールとREオートトプコールの丁度中間的なレンズで、本来日立製作所の発注で作られたものらしい。多くのRSはREオートトプコールが取り付けられているようだが、実際にはどのような形で売られたのかははっきりしない。これも予想であるが、RSの生産が急遽決まって、当初はこのカメラに合う白鏡胴のH-Fオートトプコールを使ったものの、その後REスーパーが煮詰まってきてREオートトプコールに移行したものと考えられる。FオートトプコールとREオートトプコールは、TTL機構の追加により、絞りの回転方向が逆になっているが、H-Fオートトプコールは外観こそREオートのような白鏡胴が用いられているものの、TTL連動は不要だったので、Fオートと同じ方向に絞り込まれるようになっている。コーティングもアンバー主体のREと異なり、マゼンタやシアンが目立つものになっている。 | |||||||
This camera was launched in 1963 april. Topcon produced this model that omitted the TTL system hurriedly, because the completion of RE SUPER was delayed. Hereafter there is very little production number of units of this camera, because RE SUPER finished right away. |
トプコンREスーパー 標準レンズはREオートトプコール58mm F1.8とF1.4の二種。どちらも優れたレンズとして未だに人気の高いものであるが、大雑把に言うと、暖かい色合いで深い味わいのF1.4、クールな色合いでシャープネスを求めるならF1.8といった感がある。 |
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巻き上げ角度は180度で、とても滑らかである。巻き戻しクランクにはカラクリがあって、トルクがかかると自然に上にせり上がってくるようになっている。実はこれはロボット・ロイヤルが既に使っていた機構である(ロボットはクランクではなくダイアル式だが)。ファインダーは交換式で、当初からウェストレベルと高倍率ウェストレベルファインダーが用意されていた。ファインダースクリーンも当初から5種類用意されていて、後にこれが9種類に増える。 モータードライブも無改造で装着可能である。当時モータドライブが使えるカメラはニコンFのみであったが、これはモータドライブを装着するために改造が必要であった。トプコンの場合、250長尺マガジンさえも何の問題もなくクリップオンで装着できた。 ボディの基本的デザインはアメリカのベセラー社の方で選んだデザイナーの手による。何から何まで四角く、実にゴツイ印象であるが、意外に丸い部分が多く、ほどよくバランスがとれている。このモデルは初期型であるが、81年のスーパーDMの最終ラインまで、基本的なボディデザインは変わらない。 |
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This is the excellent camera that remains to the history, and it was launched in 1963. This camera was completing the TTL system at the beginning of the world. The fundamental design of the body was depended on the designer that he was chosen on the side of the Beserer company of America. Although this model is early period style, fundamental body design does not change to the final line of the super DM in '81. |
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トプコンREスーパーのカットモデル。カメラショー向けに作られたのか、大手特約店の展示用として納められたのか、その出自は判然としないが、東京光学で制作されたものであるのは間違いない。カットしたことでバラバラになってしまうパーツがきっちり接着されているが、こうして見るとこの大柄なカメラの内部が、様々な細かいパーツでびっしり詰まっていることが分かる。 |
トプコンREスーパー |
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初期のモデルとこの65年頃の前期モデルは、巻き戻しクランクの基部に付くアクセサリーシューのバヨネットの爪に絶縁用の白いプラスチックのパーツが上面に張り出しているのが特徴である。しかし、巻き上げレバーの軸の皿ネジが初期型ではカニ目回し用の穴が2つ開いているのに対し、この前期型ではそれがないのが見分けるポイントになる。標準レンズは初期型・前期型は後のものと異なり、ヘリコイドリングのゴムローレットの前後の淵が少し盛られたデザインになっていて、距離・絞り値を合わせる点が赤いのも早い時期のレンズの特徴である。 |
トプコンREスーパー |
トプコンREスーパー |
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ミラーに刻まれたスリットのデザインはいくつかの異なるパターンがあり、作られた年代を問わず、そのカメラに使われたCdSの特性によってスリットのピッチを変えていた。ただし、ミラーのコーティングの色は時代によってかすかに変更され、初期のマゼンタ寄りの色から後期のものはシアン寄りの色になっている。 このカメラは72年の国内向けスーパーDの登場までの数年間生産されたが、市場に出てくる数はさほど多くはない。やはりこの後の頃になると東京光学のカメラの売れ行きは芳しくはなくなっていたのかもしれない。 |
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This is a minor change model of around 68. The letter of RE SUPER is moving to the left side. The part of the pedestal of the shutter button and self-timer lever were changed to the one that is the design of notches. It is intended to be in common with Beserer Topcon super D for America. |
初期のドイツ向けREスーパーのリーフレット。上記のRSと一緒に印刷された頃のもので、画像から分かる通り、プリズムカバーのロゴがRSと同じ板にプレスしたものを貼り付けたタイプが使われていて、シャッターボタンの上の軍艦部前面には外付けの露出計用の突起が見られる。F1.4レンズも試作のもので、先端のフード装着用のバヨネットになったリングがF1.8のものと同様のメッキされたものが付いている。字面には被写体の露出を自動で測る一眼レフカメラとしか書かれていないが、販売直前の広告に完成直前の試作品を画像に使ったもので興味深い。 |
ベセラー・トプコン ロゴ以外に国内向けモデルと異なるのはシャッターボタンとセルフタイマーの台座の板が洗濯板状に横線の入ったものが使われていた程度で使い勝手も含めてほとんど変わりはない。 |
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ベセラー・トプコン ペンタプリズムカバーのメインロゴが筆記体のBeselerと活字体のTOPCONとではあまり相性が良くないが、見慣れてくると別段気にならなくなるのは不思議なものである。 |
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ベセラー・トプコン その他では特別変化はないが、後期のものは巻き取りスプールのフィルム差し込み用の溝が多く刻まれており、フィルムの装填は楽になっている。 |
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ハニメックス・トプコン ハニメックス名のREスーパーは滅多に見かけない。私個人の経験からすると、トプコンRSより目にした台数は少ない。 |
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These are export models which added the brand name of the Charles Beseler company in the United States in 1958. After TOPCON R=Beseler B and RII=Beseler C, this model was added "Super" name, and it became "Beseler Super D". Probably expectation was also so great and there was sufficient confidence for the performance. There was no maker that can make the camera of the performance beyond this those days, and these cameras were estimated as "the camera ten year after". The image of under is the RE Super of the Hanimex brand that was made for U.K. This seemed that was shipped around 1965. Other than this, the Topcon produced cameras of the Hanimex name of the RE-2 and the UNI. Even the model name is changed only "UNI" and it became "Hanimex Topcon RE Auto". By the way, I think that the Hanimex Topcon RE Super is least. Because I have not almost seen this camera. |
トプコンREスーパー |
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トプコンREスーパー |
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ベセラー・トプコン なお、トプコンRもそうだったが、東京光学はブラックボディを作る際、徹底的に黒いパーツを使っていた。このカメラもシャッターボタン以外でクロームボディと共通のメッキが施された外装パーツは使われていない。 |
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These are the black finished RE Super body & RE Auto Topcor 58mm f1.8 Lenses. All of the parts are finished blackly. This camera was not sold a lot in Japan. So it will be remaining a lot with America than Japan now. However, there are many things that those were embezzled with US NAVY. |
これは最初期の試作ボディで、現在トプコン本社に保管されているもの。『クラシックカメラ専科』9号の「トプコンREスーパーの誕生」でも紹介されているが、正面のTOPCONの字体も小文字で小さく彫られていた。その脇にBESELERとDの文字が刻まれている。これは明らかにベセラーB・Cのデザインの流れを汲むものであるが、これとは別に軍艦部右前にやはり少し字体の異なるRE Superの文字が見られる。 この画像では確認し切れないが、このボディは巻き上げレバーの指掛けの部分が丸みを帯びていて、セルフタイマーもRIIIのものと同じように、後に正規に売られたREスーパーとは異なる。ただし、巻き上げクランク基部のアクセサリーシュー用のシンクロ接点は既に付いていた。RSでは付けられていなかったのに、より早期の試作品のこちらに設けられていたのは不思議である。 |
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この画像は69年頃の雑誌に掲載されていたもので、中期型から後期型にマイナーチェンジされる直前の試作モデルである。RE Superのロゴが向かって左に移動したのは同じだが、その字体が後期型とは異なっている。その他の変更点は、画像の上からでは確認できない。実際このモデルが作られたのは68年の前半で、これを踏まえて更に字体を変更させた後期型が実際に発売されたのは68年半ばから後半であったと思われる。 それはともかく、この頃になると生産性の向上のため、内部の細かいパーツが多少変更されているが、機構自体に従来のモデルと変わりはない。レンズも58mm f1.8が枚数を一枚減らしたものが使われたらしいが、画質の低下が著しく、ユーザーの問い合わせを受けて直ぐに元に戻したそうである。 さすがにこれらの試作ボディが市場に現れることはまずないだろう。 |
開放測光の連動機構。丈夫な鎖とプーリー(滑車)を巧みに用いて仕上げられている。明るさの違うレンズも、レンズ側のマウント部に設置されたピンの位置をずらすことにより、レンズをボディに取り付けるために回転させる際に鎖を引っ張る量を調整して、開放値を知らず知らずボディへ伝達するという実に巧妙な手段で解決されているので、付け換える際に何も気にしないですむ。このアイデアは当然特許として認定され、後に大半のメーカーがこれを使用することになった。 | |
Gearing system of TTL. It is finished skillfully and be used a tough chain and pulley. This idea is authorized as the patent and the maker of most has come to use this at the later time. |
ミラーのスリットのデザインは基本的に共通であるが、先に述べた通り、そのカメラごとに使われているCdSの感光特性に応じてスリットの間隔が変更されている。大体上のタイプのものが多いようだが、中心部の菱形の部分が小さく、十字になった部分のスリット間隔の狭いものも良く見かける。下の写真は中心部が長方形になったもので、このタイプはあまり見かけない。それにしても、メーターの部分で調整する前に、CdSの部分でまずしっかり調整していたとは、本当に驚いてしまう。 | |
REスーパーの優れた点はこればかりではなく、そのシステムの充実ぶりについても特筆できる。単純にアクセサリー数だけを見てみるとニコンFには及ばないが、後から多くのアクセサリーが考案されたのではなく、初めから視野に入れてボディとともに設計されていた点で秀でている。例えばモータードライブを見てみると、1960年代の半ばではニコンFとREスーパーの他には装着できるモデルはなく、後から現れたミノルタSR-Mはモーター固定で、ペンタックスモータードライブSPは特殊用途のモデルとして扱われ、あまり世に出回らなかった。そこでニコンのものと比較してみると、REスーパーはただモータードライブを取り付けさえすればそのまま連続撮影ができるのに対し、ニコンFのものは改造が必要であった。さらに、250枚撮り用長尺マガジンの取り付けにおいても、REスーパーはモータードライブ上面のスペーサーを外すだけでそのまま使えたが、ニコンFの場合は36枚撮り専用・250枚撮り専用とモータードライブそのものが分けられていた。こうした点からも初めから幅広いアクセサリーを視野に入れて設計されたREスーパーの高性能ぶりがうかがえる。 The excellent point of RE super is not only this, and even the system is improving. When it compares only with the number of accessories, its do not reach Nikon F. However, many accessories were not devised later. These were thought from the beginning and was designed with the camera body, and it is excellent. For example, when half of the 1960's, there is not the model that is able to fix the motor drive to the others of Nikon F and RE super. If the user attach the motor drive to RE super, be able to shoot it right away. However, Nikon F needs maker adjustment. |
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