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カワサキトレール車の型式名の話

 B8シリーズから始まるカワサキ小排気量車の型式名は非常にごちゃごちゃしていて分かりづらいものです。70年代の半ばになると単純化されて行きますが、それに至る流れをまとめてみたいと思います。

排気量を表す型式名〜67年まで

タイプを表す型式名

M 50cc〜75cc T ツーリングモデル〜Wシート、スポーツフェンダー付き
J 85cc L スーパールーブ付きモデル
G 90cc D デラックスモデル〜セル付き
D 100cc TR トレールモデル〜セミアップマフラー
C 120cc SS ストリートスクランブラー
B 125cc SSS スーパーストリートスクランブラー
F(B11) 175cc M モトクロッサー

排気量とタイプを表す型式名〜68年以降

GA 90cc 1がビジネス、2がSS、3がSSS、4がTR
G 100cc 輸出専用(タイプは同上。31がMXになる)
F21 250cc 175 F2のMXバージョン
 これ以降、数字は登場した順の排気量を示す。同一排気量で数字が異なるものはフルモデルチェンジバージョンを示す。同一モデル内の年度別を表す際は、A/B/Cの記号を後ろに付けるようになった。なお、Fがトレールモデルを示すが、90/100ccのみはGA4/G4がトレールを示す。
F3 175cc 輸出専用 ブッシュウェーカー
F4 250cc 輸出専用 サイドワインダー
F5 350cc 350TR ビッグホーン
F6 125cc 125TR ボブキャット
F7 175cc 輸出専用 ニックネームはなし
F8 250cc 250TR バイソン
F9 350cc 輸出専用 ビッグホーン
F11 250cc 250TR

73年〜81年の型式名

MT-1 75cc ミニバイク〜後にKV75へ
G5 100cc 輸出用トレール
G4TR 100cc 輸出用トレール・副変速機付き
G7 90cc 90TR〜後にKE90へ
MS 90cc ミニトレール〜KM90へ
KS 125cc 後にKE125へ
 この後で型式名が統一化され、全て排気量を併記して差別化するようになった。
KL 250cc Lは4stトレールの記号に
KE 90〜250cc Eは2stトレールの記号に
KV 75〜250cc Vはレジャー・牧場用バイクの記号に
KT 250cc Tはトライアルの記号に
KD 80〜250cc Dは2stデザートバイクの記号に
KX 125〜450cc Xはモトクロッサーの記号に
KDX 175〜420cc DXは2stエンデューロの記号に
KLX 250cc LXは4stエンデューロの記号に

輸出用と国内向けモデルとの型式名・呼称の違い

海外 F1 国内 B11
海外 G3TR 国内 90SSS
海外 F9 国内 F5B (350TR)
海外 MC-1 国内 90MS (KM90)
海外 KX125・KX250 国内 125MX・250MX
海外 KT250 国内 250TX
海外 MT-1 国内 KV75
海外 KS125 国内 125TR

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