トプコール135mmレンズテスト

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 トプコール135mmレンズテスト
 The Test Report about All Topcor 135mm Lenses

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全トプコール135mmレンズの実力比較

 トプコールレンズはその種類も多いけれど、今回は歴代の135mmレンズの実力を同一条件の場において比較して、どのレンズが最も優れているかを検討してみたい。とはいえ、これは私の所有するレンズの中でのテストであり、同じモデルのレンズの中にも個体差があるため、これが絶対のものとはとても言えない点にご注意頂きたい。また、HPのスペースの関係上、フル画面で作例を載せられないため、トリミングしたものを並べることにした点もご考慮頂きたい。周辺部の印象は私のコメントでフォローさせて頂くが、これもあくまで参考程度に考えて頂きたいと思う。

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〔撮影条件〕

使用したカメラ〜TOPCON SUPER DM
フィルム〜イルフォードFP4
ISO 100(1D‐11で現像)
シャッター速度〜1/500秒
絞り〜f5.6 天候〜曇天
UV TOPCORにはUVマウントアダプターを使用し、マクロトプコールには可変中間リングを装着した。
R TOPCORとUV TOPCOR前期型にはフードは未使用。フィルターは全レンズ未使用。

 上の写真がトリミングされていない画像である。作例ページの「港の煙突達」と同じ場所で撮影したが、残念ながら曇天である上かなり霞んでいたので、カラーフィルムでのテストは行わなかった。下に並べたものはこの中心部を二段階トリミングしたものであるが、左側はフィルムスキャナーで取り込んだものを約1/3に縮小している。右のものは100%である。

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1. R TOPCOR 135mm f3.5〜周辺部まで均等な画質であったが、全体的にコントラストは今一歩。フードは装着していないが、そのせいか解像力の点でも若干弱い感じがする。

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2. R TOPCOR 135mm f2〜これもフードは付いていないが、かなりコントラストが良く、解像力も文句ないレベルに達している。開放絞りではわずかに周辺部の光量が低下する傾向にある。

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TestF135b.jpg

3. F AUTO-TOPCOR 135mm f3.5〜コントラストの点ではR TOPCOR f2に及ばないが、R TOPCOR f3.5よりは向上している。右の写真で螺旋階段が一段ずつ写っているのには驚いた。

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TestRE135b.jpg

4. RE AUTO-TOPCOR 135mm f3.5〜コントラストの点では F AUTO-TOPCORよりも向上して、R TOPCOR f2のレベルにあるが、解像力はなぜか F AUTO-TOPCORに劣る。

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TestMacro135b.jpg

5. MACRO TOPCOR 135mm f4〜さすがに無限遠になるとマクロレンズはきついようだ。しかし、画面のどの部分で見ても均一な画像が得られた点は見事であった。

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TestREN135b.jpg

6. RE TOPCOR N 135mm f2.8〜唯一の70年代レンズであるが、シャドーはつぶれ気味で解像力も今一つ。それなりに写るが、そこまでのレンズか。全画面を見ると右側周辺部が崩れていた。

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7. UV TOPCOR 135mm f4 旧型〜ハイライトが飛び気味で、解像力も最も低い。とはいえ、ここまで写るのならそう大きな差とは言えないだろうが。ただし周辺部は流れ気味である。

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8. UV TOPCOR 135mm f4 新型〜線の太い印象の描写。コントラストの点では文句なしだが、繊細さに欠けるのか、細い線は写りきっていない。しかし、かなりのレベルにあると見た。

 さて、これまで見てきた中で総合的にどのレンズが最も優れているかであるが、私の印象ではF AUTO-TOPCOR 135mm f3.5が最もバランス良いように感じられたがいかがであろうか。描写力のみを見るとR TOPCOR 135mm f2が勝っているのだが、いかんせん重い。また、その明るさを活かして開放絞りで使うと四隅が光量低下を起こしてしまう。やはり舞台撮影などの特殊用途と考えた方が良さそうだ。RE AUTO-TOPCOR 135mm f3.5はどの点もそつなくこなしてくれるが、解像力ではF AUTO-TOPCORに一歩劣る。レンズの基本設計はR TOPCOR 135mm f3.5から変わらないのであるが、コーティングはどれも異なる。この辺りが影響したのかもしれない。またカラーでは撮影しなかったが、カラーバランスから言ったら、このレンズが一番良さそうである。ちなみにR TOPCOR 135mm f2はファインダーを覗いただけで世界が黄色くなる。もう一つ UV TOPCOR 135mm f4 後期型の実力も侮れない。がっちりとした力強い描写を好むのであればもってこいかも知れない。ただ、ここでは取り上げなかったもう一つの問題であるボケについては、このレンズは苦しいかもしれない。後は皆さんのご判断に委ねたいが、この撮影が曇天の霞んだ中で行われたことはご考慮頂きたい。

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