TOPCON CLUB(トプコンクラブ)〜トプコンよもやま話3

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 プリモJRの使い方の話
 How to use the PRIMO-JR

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2primoJR-300.jpg  58年にデビューして、60年に生産が終了した東京光学製の4x4判二眼レフカメラ、プリモJR。二眼レフの本家のベビーローライにも一歩も引けをとらない質感と、かえってローライのレンズを凌ぐほどの実力を持ったトプコールレンズを身にまとい、日本での空前の二眼レフブームの最後を飾った優秀なカメラでした。今回はこの127フィルムを使う二眼レフの使い方を大雑把に解説して行きたいと思います。
 なお、このページは03年にHALUOXさんの主催する「44 CLUB」に載せておいたものですが、サイトが終了したので、これを小変更してこちらに載せ替えておくようにしました(2014年11月)。

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フィルムの装着〜その1

 まず、底のダイアルを回してロックを解除して裏蓋を開け、空スプールを上側の巻き取り側にセットします。画像では上側に見えるスプール固定のノブを引き出して回転させて、引き抜いたままにしておきます。スプールによっては片側しか巻き取り回転を伝える溝が切られていないことがあるので、要注意です。

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フィルムの装着〜その2

 127フィルムを下側のスペースにセットします。その際、人差し指でフィルムを外から押さえる板を引っ張って抑えておきます。後は両端の溝の中にパトローネの両先端を落とし込んで、人差し指を離して、抑えていた板を上からフィルムに当ててテンションを掛けておきます。

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フィルムの装着〜その3

 フィルムの先を、上に入っている巻き上げ用の空スプールの溝に差し込み、少し巻上げレバーで巻き付けておきます。巻き上げは普通にクランクを使いますが、この時点では半巻き程度ずつしか巻けませんし、その都度レバーを元の位置に戻さないとシャッターボタンが押せませんから、次の巻上げができません。

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フィルムの装着〜その4

 裏蓋を閉じて写真のようにちょっとした突起を上に引き上げて赤窓を出します。それからフィルムを巻き上げていって、赤窓の中に「1」が見えたところでクランクを止めます。この状態が1枚目のコマが枠の中にセットされたことを示します。その手前に矢印がまず表れますが、その位置がフィルムが裏紙にテープで止められている位置になります。

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フィルムの装着〜その5

 赤窓に「1」が出たら巻上げクランクレバーを上に戻し、カウンターの横に付いている突起をスライドさせてフィルムカウンターを戻します。この時、指掛けボタンの脇に押しボタンが出ていますが、これを押さないとカウンターリセットボタンは動きません。また、カウンターそのものは元から「1」であったとしても、巻上げ等のリセットでもありますので、必ずやっておきましょう。

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各部の操作〜その1

 フィルム装填が終わって準備が済んだら、いよいよ撮影の開始です。ファインダーのカバーを上に引き上げると、それに連動して手前の遮光板も立ち上がります。しかし、よくあるスプリング式のワンタッチボタンタイプではありませんので、自分で最後まで引き上げないといけません。より精密にピント合わせをする場合は、ファインダーカバーの正面の東京光学のマークの入った部分を正面から押せば、内側に備え付けられた拡大鏡が押し出されます。
 ピント合わせは手に持った状態で左側の大きなダイアルノブを回して調整します。最短距離は2.2ftを少し回ったところですが、実測で55cm程まで寄ることができます。
 ヘリコイドノブの円盤にはフィルム感度メモがプリントされていますので、用いているフィルムのASA感度の数値に「△」マークを合せておきます。赤字はカラーを示し10・16・32・100、白字はモノクロで50・100・200・400・800とプリントされています。当時のフィルム事情が分かりますね。

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各部の操作〜その2

 拡大鏡を上に上げたままマークの入った正面の板を下に下げると、そのままピントグラスの少し上で固定され、スポーツファインダーのように素通しのファインダーとなります。できる限り背面のファインダー枠に目を近付け、前面の切り抜かれた枠を上下左右とも同じ位置から確認できるようにした上で、奥の四辺が手前の四辺とほぼ重なるようになったらしっかりとした位置になります。

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各部の操作〜その3

 スポーツファインダーを終了して元に戻すには、遮光板背面の丸いボタンを押せば、倒れて固定されていた前面のカバーから伸びている金具に引っ掛けておいた爪が抜けて、スプリングの力で所定の位置に戻る仕組みになっています。その上で拡大鏡を上から押し下げて畳めば標準の状態に戻ります。
 なお、この丸いボタンから伸びる爪があまり出ていないと、前蓋を閉じても引っ掛からずに奥まで進んでしまい、下で引っ掛かってしまう恐れがありますので、事前にチェックしておく方が良いでしょう。

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各部の操作〜その4

 正面から見て撮影レンズの左にあるレバーがシャッター、右が絞りレバーです。これらは互いに連動するライトバリュー式で、どちらか一方だけを動かしたい時には反対側を固定しておかないといけません。

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各部の操作〜その5

 撮影レンズの向かって左下はシャッターボタン、右下がシンクロ接点です。間に挟まれる赤い突起はシンクロの種類を選択するノブで、ストロボしか使わない現在では画像のようにX接点にしておき、コード付きのストロボを使うことになりますが、アクセサリーシューはないので、三脚座へ別に汎用品のシューの付いた板を付けて用いることになります。

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各部の操作〜その6

 全ての撮影が済むと、巻き上げクランクが止まることなく回転し、そのうちフィルムの裏紙も外れる手応えがありますが、そうなったら完全に終了です。画像は最後のコマである12枚目のところですが、中央は「8」が並んで見えます。これは4x6(6.5)のベスト判用の数字で、赤窓ではこれが見えてしまいますが、最初の「1」以外は無視して下さい。

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各部の操作〜その7

 フィルムを巻き切ったら裏蓋を開き、巻き取りスプールを固定する軸受けのノブを外側に引き抜くと、フィルムはフリーになって下から押されるように飛び出てくる仕組みになっています。そして下に残った空のスプールを取り外して上に付け替えておけばまたいつでも使える状態に戻ります。

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