ヨコハマ・マウンテン・パッセンジャーズ
林道ツーリング14〜甲斐駒方面

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 97年8月13日、私とアオキの二人で甲斐駒方面に向かうべく、朝7時に横浜を出発。いつもとは別に八王子から中央道に入ろうとしたのが失敗の元。お盆休み渋滞にはまって、小淵沢インターを出て宿に着いたのはもはや午後3時。トランポ移動はこういう時にはつらい。
 とにかく少し走ろうとするが、ストラップを忘れてきた。仕方ないのでタイラップのヒラヒラのやつを使って荷物を固定して出発し、旅館のすぐ裏から精進ヶ滝+御座石+小武川+鈴蘭林道を一気に走り抜けた。道の状況はこれまでと全く変わりなく、御座石林道以外はフラットで走りやすかった。
 そのまま御庵沢小武川林道も通り抜けた我々は、まだかなり時間に余裕があることを確認し、一路長峰・櫛形山林道に向かった。私自身ここは久しぶりだったので、どんな状況かと興味深かったが、その期待もすぐに打ち砕かれてしまった。さっぱりダートが現れないまま、ただつまらない舗装路を走る羽目になっれしまった上、途中で私のビッグホーンのエンジン側のクラッチワイヤーと連結するカムの部分が壊れてしまい、針金でワイヤーの太鼓をカムの部分に固定して走ることになった。

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 がっくりしつつ、途中鳩打林道という支線に入ったが、ここはピストンながらも結構奥まで伸びていた。将来どこかにつながるのであろうか。
 いつの間にか辺りが薄暗くなったので、我々は山を降りて宿に向かうことにしたが、結構長いこと国道を走ることになった。意外にも長い距離の山道を走っていたことになる。
 宿の夕食は外でのバーベキュー風のものだった。客は我々以外には一組しかいないので、ちょっと物寂しかったが、宿代はとても安く、サービスも良かったので文句はない。
 14日、今日はたっぷり走ろうと、朝早く宿を出発して、まずは近くにある釜無川・内山林道を攻めることにした。右の写真は塩野沢温泉の右側の少し先から入る、釜無川林道の支線でのもの。この道は草木が多く視界が悪いものの、前半は土質で走りやすかった。ただし、コーナーが多くスピードそのものはあまり乗らない。
 後半は石が多く荒れ気味の道になり、我愛車のビッグホーンのサスでは少々キツイ状態となる。しかしながら、内山林道との分岐に近付くと、にわかに道は平坦になってくる。しばらく前にこの道を見付けた時は飛びあがるほど嬉しかったのを覚えているが、舗装化の雰囲気を未だに微塵も感じさせない貴重な道である。

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 次に我々は内山林道を往復したが、この道は一般的な林道と同様、多少の砂利と土の平坦なハイスピード型の林道である。ほんの数キロで雨乞尾白川林道(舗装化)に出てしまうが、往復して楽しんだ後に釜無山林道に入り、どんどん高くなる標高と崖下の深さを充分楽しんだ。この道はピストンであるが、かなり深く続いているので、かなり楽しめることだろう。初めてここを走った時、対向車で2tトラックがやって来たのには驚いた。左の写真はここでのもので、ガードレールがしっかりとある。
 最終地点まで走ってみたが、何回来てもここは本当に「山」を強く感じさせてくれる道である。右の写真は復路の支線でのもの。
 釜無山林道を十分堪能して往復した我々は、次にしばらく国道を走って田無川林道を走るべく諏訪湖方面に向かっていた。しかし、この観光地もまた渋滞である。止まっている車の脇をケッタルイ思いでスリ抜けて湖岸に出たら、アオキの姿が見えない。その周辺をぐるぐると回ったがダメである。かなり色々と走ってみたが結局見付からなかったので、仕方なく一人で軽く走って宿に戻ることにした。

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 まずは田無川林道の南峠を抜けて後山の集落に出て、次に日向入林道を走った。南峠は以前釣りに来たときに見つけたもので、地図には県道の表示が出ていたのでてっきり舗装路の抜道だと思っていたところである。道は「何が県道じゃい」といった感じで荒れていた。これに対し日向入林道は整備されていて走りやすいまま残っていた。以前の半分くらいにダートは減っていたが。
 次にそのまま日陰入林道に入ったが、ここは舗装工事のためか平日は走れないようだ。この日は盆休みなので問題なく通れた。
 日陰入林道が舗装化されつつあるのは箕輪ダムの完成と縁が深いようである。ここの湖岸に杖突街道側から延びる唯一の道だから、早々に舗装化したいのかもしれない。あれからもう3年経っているので、すでに爽快な舗装路と化しているのだろう。
 日陰・日向と往復して戻った私は、次に中峠後山線を通って田無川林道に戻ることにした。その入口が上の写真である。道は雑草が覆い尽くし、かすかなわだちが見える程度であり、ほとんど走る者がいない道のようだ。森林の鬱蒼とした雰囲気と、全体に湿った感じが強かった。距離自体は5〜6kmといったところか。
 一つ山を越えて下るとすぐに田無川林道に合流した。アオキが宿で待っているだろうから、今回はこの程度にしてソッコーで帰らないといけない。何だか失敗だらけのツーリングであった。

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追記:宿でアオキはずっと寝ていたようだ。話によると諏訪湖の南に向けて国道20号を左折する際、私を見失って直進してしまったとのこと。これではさすがに2時間も探したのに見付からないのは当然。こんな時はケイタイのお世話になるのが普通なのだろうが、私は未だにケイタイを持っていないのであ〜る。

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