ヨコハマ・マウンテン・パッセンジャーズ
林道ツーリング41〜紅葉のつるりんこツーリング

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久々の大人数ツーリング!

丸山林道にて
いくつになっても懲りないオサーンズ

 関東では「ゲリラ雷雨」と名付けられた台風のような雨が頻繁におこった今年の9月、終わりに近付くにつれて雨の影響からか随分涼しくなってきました。去年のイメージではまだまだ気温は30℃を超えるような印象でしたね。この10月に入っても横浜では25℃を超える日もあると思い込んでいたのですが、やはり例年通り20℃ちょっとと言う感じで非常に快適。逆に考えると信州の山の中はかなり冷えているのだろうと思いましたが、日が出ている限り暖かいはずで、その辺が何を着ていこうか迷うところなんですね。しかも、数日前の週間天気予報では初日が雨マーク。直前の予報では曇りになっていて、「こりゃナイス!」と思いつつ、服のことなどすっかり忘れて気分はワクワクです。

遅刻気味だ〜!
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 須坂長野東IC出口で朝10時待ち合わせに合わせ、10月11日朝6時に家を出たワテは、中央道を目指して国道16号を北上しつつ、相模湖ICから中央道に入ろうかと思っていたところ、コムさんからお電話が。何でも相模湖辺りは混んでいる感じなので、藤野方面から北上した方が良かろうとのことで、ワテも同じように国道412-413-県道35号のルートで上野原ICまで進みます。でも、やはり峠道は時間がかかりますね。雨も降ってきてかなり時間をつぶしちゃいましたが、やはり朝はもう少し早出しておくべきだったかな。中央道ではアクセル全開っす。
 まあ、何しろバイクを積んだらパワーのないMyハニーちゃん(ミニキャブ)ですから、スピードの調整は道の上り下りで勝手に変わるような塩梅で、とにかくベタ踏みしっぱなし。で、到着が11時になっちゃいましたから、丸1時間も遅れちゃいまして、皆さんにはホントご迷惑をおかけしましたm(_ _)m
 皆さん揃ってトランポ置き場になる遊Youランドを目指し高山村方面に向かい、バイクを下ろしたのがお昼頃。午後から合流予定のいっつあんもうまい具合にこの時登場し、全員で最初の林道から走れるようになりました。いよいよこれからが楽しみ100%!のはずなんですが…。

    DT-1始動!    ハスラーも一発でバランバンバン! よーしF4だって〜。あれっ?    うーむ…
グルン、ゴロンゴンゴン…バラン、バンバンバン…スカッ!ここは達人にお任せ

 さーて、これから出発というところで、今度はMyガラガラへび君のエンジンが始動しません。実は実家の解体の時かトランポを買い換える時かは分かりませんが、メインキーを紛失してここ数年動かしておらず、とにかく走れるように前日に鍵屋を呼んで作ってもらうはずでした。でも、鍵屋には同じようなタイプのベースがないとのことで、結局夜になって直結&キルスイッチ作戦に出ましたが、何しろバッテリー点火のバイクはほとんど乗ってこなかったワテは、F3用のサービスマニュアルにある配線図とF4の配線が違うことに気付きながらも、「まあ、なんとかなるでしょ」と言うノリでメインキーの近くの+コードを片っ端からつなげてみました。するととりあえず「ブルン」と一瞬エンジンがかかったので、キャブのクリーニングも済ませてあるし、これで良しとしてトランポに積み込みます。何しろマンション街なので、夜間にエンジンをかけるとうるさくてね。
 で、そんな状況で遊Youランドでバイクを下ろしキックを繰り返すものの、全く火が飛んでない感じ。そこで達人コムさん兄にお願いしてみてもらうと、タンクを外して配線を元に戻し、メインキーの中を分解(!)して、とりあえずコインでも何でも回るようにしてキック。するとしっかり火が飛んでくれたので、これでバッチリ…かと思いきや、やはり数年間のブランクはよろしくないようで、エンジンの調子はサッパシ。もっと時間があれば整備してあげられましたが、もうどうにもなりませんので、このまま頑張ります。

湯沢林道の赤い橋
いつものところで「はいチーズ!」
結構ガスってますね〜

 まず最初の林道になる湯沢林道に入ったのはもう午後1時。またまたワテが迷惑をかけちゃいましたが、今回は『ZeppanBiks』誌からryoさんが参加されることになり、当初彼のエルシノア250で来る予定が、直前にクランクのオイルシールが死んでバイクが手配できなくなり、ダメになっちゃいました。すると、今度はサニトラで取材がてら来ることになり、気合で湯沢林道を走ることになります。
 湯沢林道はいつも通り変わらない雰囲気でしたが、ダートの始まる辺りで数台のバスが止まっていたのにはビックリ。しばらく走ると、紅葉ツアーか何かのハイカー達が100人くらい歩いてまして、横をゆっくり走る羽目になりました。

何とか走っちゃいます
ちょっとゴツ石が多いっす

チンスポ付き〜リアが軽いっす

 それにしてもちょっとシャコタン気味&チンスポ付きのサニトラで湯沢林道を走ったのは彼が最初でしょう。しかもタイヤは50で、山がナチュラルスリック状態でしたから、かなり滑ったはず。湯沢の前半はゴツ石が結構ありますから、走れないことはないでしょうが、かなり“漢”ですな。

コムさん兄&熟れ柿号                     F田社長&秋サンマ号 
いつもながら新車みたい!今のところ新車みたい!

 今回のツーリングは久々の大人数になり、宿の手配などの尽力をしてくれたごきんさんが、急遽仕事が入ってしまい、初日に来られなくなった以外は皆バッチリ。旧車もたっぷりで、とても面白いものになりましたね。
 コムさん兄はビッグホーン/バイソンが間に合わず、前に一度乗ってきたオレンジのDT-1Fで登場。いつもながら新車みたいに美しいもので林道をバリバリ走っちゃいます。ホントに熟れた柿のようなつるんとしたタンクは、見ているとかじり付きたくなっちゃいます。
 F田社長も以前DT200WRで参加されましたが、今回はこれまた新車のように美しいハスラー3型で登場。滅多に見られない車体だけに、ヨダレが垂れそうなほどでした。ハスラーはやはり重々しい1・2型より、デザインがシャープになって軽量化された3型が最もかっこよいとされますが、なるほど確かにいい感じです。何か脂の乗り切った旬の秋サンマのようなイイ味出ていますね。

おーい、チミは何に乗ってきたんだ〜!いやぁ、滑る滑る
ダウンマフラーでっせ

 2年ぶりに林道ツーリングをした(それどころかギア付きのバイクに乗ったのも久しぶりだって)一つ目さんは、ナンとスズキK125コレダ号で参加! これには皆参りました(笑。だって、スクランブラーでも何でもないビジネスバイクで、しかも70年代初頭のモデル(初登場は60年代前半よ!)ですからねぇ。タイヤだってビジバイ用のロードタイヤですから、そりゃもう大変。でも、服装はばっちりモトパン・ブーツ・フルフェイスヘルメットにジャケットもオフロード用のしっかりしたものですんで、バイクとのミスマッチに見ているだけで笑いがこぼれてきそうです。もちろんこれでハードに攻めることはできませんが、そこは一つ目さん。一度後ろから走ってみましたが、結構なペースで進んでいるのにはビックリ。何でもサイドカバーにメインキーが付いていて、スタンディング時に足がそれを回して勝手にエンストするそうで、それがなければあまり遅れることはなかったような感じです。
 ちなみに一つ目さんは「
スターライト」と言う中古バイク店を横浜市青葉区で開いているそうです。皆さん買ってね!
 ワテはF4サイドワインダーを久々に動かしてみたものの、キャブのセッティングが悪く、高地ではガスが薄い感じになります。でも、前に乗っていた時はエンジンの調子は良くて、そこから一切セッティングは変えていないので、ナゼ不調になったか分からないのですが、どうも放置していた間にタンク内に粉のようなサビが出て、それらが振動で燃料コックに入り込んでつまり気味になったようです。とりあえず少しだけ抜いておいたものの、調子は戻りません。下りでエンブレを効かせていると、勝手に火が飛ばなくなってエンストしますが、そのままアクセルを開いているとまた着火して押しがけ状態に(笑。今度は濃いような感じですから、一体全体どうなっているのかサッパリ分かりません。

いやはや調子悪い
ガスが薄いのかなぁ

そうそう、林道は大切にね!
かっぽじる走りはダメですよ〜(^^)

かなりガスってきました
おまけに寒い〜!

 湯沢林道を抜け切ると、周囲は昼とは思えないほど暗く、まるで雲の中にいるような感じです。これも山の稜線に近いところですんで当然のことなのですが、この辺はいつ来てもこうした風景になる場合が多いですね。
 サニトラのryoさんもようやく到着して今度は小串硫黄鉱山跡に向かいます。これまであそこの道は荒れ荒れだったので、サニトラは無理でしたが、今は整備されてかなり一般車も入れるようになったとのことで、当然ryoさんも突撃。土質のグリップの良い道で結構走りやすくなっていました。
 鉱山跡を見下ろす最終地点にたどり着くと、広い平地があって、駐車スペースには困りません。下にもバイクなら下りられそうですが、はまると大変。トライアル車なら丁度良い練習場になるでしょうが、何しろここの事故で亡くなった鉱山労働者の皆さんの慰霊碑があるところですから、あまり荒らしてはいけません。それにしても見晴らしの良いところで、この辺りに来たら絶対外せないナイスなスポットですね。
 それにしても、こんなところ他に誰も来ないものと思っていたら、大きなアンテナを立てて無線をやっている人達や、鉱山跡の周辺を歩いている人達もいて、以前に比べ入りやすくなったことがこんなことからも証明されてます。

いっつあんジャーンプッ!
わーい!

DT-1FとF4ガラガラへび君のツーショット                   F見さんもイエーイ!        
ホレボレします後ろに霊が?

それではお次は山田入林道ですな
上に登るともの凄い霧

いっつあん&真鯛号
えっへん!

 山田入林道はこのところ閉鎖されていましたが、最近の情報では復旧が進み、今ではしっかり通れるようになっているとのこと。もちろん、つづら折れがたっぷり続く景観の良い道ですから、外す訳にはいきません。でも、サニトラはちょっと無理なので、ryoさんは県道で山田温泉方面に戻ってもらいました。
 左はいっつあん「えっへん」の図。真鯛号もリアタイヤの溝がそろそろ怪し気ですが、いつもながらバリバリ・ズリズリ走っちゃうのがステキ! 現在TLRを軽量化して本格的にトライアルを楽しめるようにいじくり中(←てか、もう随分長いことやってますねぇ^^)。ちょくちょく休みになると林道に出かけているようで、ウラヤマしいなぁ。
 右もおなじみひろさん&ケロちゃん号。いっつあんともどもこれがまた速いんですよ。年2回ほどのツーリングになっても、そのコントロール感覚はちっとも衰えません。いや、それよりオッサン化とともによりハードなライディングになっていたりして(^^)。
 ちなみにケロちゃん号はDT-1Fの後期のモデルで、コムさん兄のオレンジのタイプが前期型になるそうです。ですから、今回のツーリングでは、コムさん弟の69年型DT-1とコムさん兄のDT-1F前期型、ひろさんのDT-1F後期型の三兄弟が揃った訳で、ひろさんもとても楽しかったようで、DT-1スリーショットを満喫してました。

ひろさん&ケロちゃん号
歴代DT-1で走れてサイコー!

まずは第一ステン!
ラ、ライトステーがぁ〜

 山田入林道のつづら折れは本当に楽しいですね。でも、下の方は落ち葉が多くてその下に隠れている大きな石などが見えず、何気なく走っているといきなりフロントが取られる可能性があります。F田社長もそのカラクリの餌食になったようで、軽く一コケ逝きますた! でもまあ、見たところヘッドライトステーが曲がって、ちょっとハンドルが傾いた程度で、バイクには被害があまりないようでホッと一安心。反面、F田社長の膝は結構すりむけちゃったようで、その後の温泉ではチト痛かったでしょうね。それにしても貴重なハスラー3型の外装が無事だったのは何よりですね。タンクがへこんだりしたら、涙涙、また涙で、走る気を失っちゃいそうです。
 ハスラーの被害状況を点検をダシにして、ゆっくり休んだオッサンズは、残る山田入林道後半戦に向かいます。時刻は4時近かったので、早目に遊Youランドに戻らないと暗くなってきます。そこでさらに北志賀高原竜王スキー場のホテルに向かわねばなりませんから、あまりのんびりはできません。
 ところで、右のコムさん弟のDT-1はノンレストア車で、Myガラガラへび君と同様、使い込まれた雰囲気でした。でもそこはさすがコムさん、エンジンや足回りは全く問題ナシで、元気にパンパン排気音を響かせていました。しかし、ホントに良くいい車体を見付けてきますねぇ。こうなるとこれも才能ですね。

コムさん弟&白魚号
このタンクの丸みがたまりません

F見さん&白バッタ号
DT最高っす!

 左のF見さんは今回が初参加。ワテらと同年代で、若かりし頃から神奈川&富士周辺の林道を走り回ってきたクチで、今では誰も知らないようなかつての林道を皆知っているように、話がぴったり合うライダーです。ずっとトレール一辺倒できたそうですが、30代半ばからはビッグ2stに目覚めたそうで、GT750をバリバリ仕様にして乗っているそう。そっちからのつながりでF田社長と付き合うようになって、今回DT200WRを譲ってもらっての参加となった訳です。久しぶりの林道ですが、元々ダートマニアだった彼の体が砂利道の感覚を忘れるはずがありません。パワーもあり、足回りも最高な白バッタくんに大満足で、コーナーでは石を飛ばして走っていました。
 山田入林道ではもういっちょ、途中ビデオ撮影中にコレダ号がつるりんコテン。被害は全くないですが、ステップが曲がった模様。何しろ固定式ですから、パイプを突っ込んで曲げ戻せばOKで、おかげでダウンマフラーも全くキズが付かなかったのはある意味立派。
 山田入林道の下の入口は、ゲートも何もかかっていない状態で、これなら問題なくサニトラも走って来られたでしょうが、とにかく待ち合わせていた遊Youランドで合流して北志賀に向かいます。ここでryoさんとは別れるはずでしたが、たまたま一つ目さんが業務用(笑)のKDX125を積んできていたので、急遽宿に泊まって翌日の午前中を一緒に走ることになりました。
 宿に到着したのは午後7時近く。ここはホテルノース志賀と言う以前も利用した大きなホテルで、とても親切&リーズナブルなんですよ。予約が必要ですが、温泉も料理もいけますし、何しろ裏からすぐ林道ですからたまりません。

温泉だー!宴会だー!
ナンか浴衣が短いような

今日は林道交通安全!

丸山林道も紅葉!
滝がいい感じです

 たっぷりホテルのサービスを満喫したワテらは、朝8時半に宿を出て、今日最初の林道である丸山林道に向かいます。向かうと言ってもホテルの駐車場の脇から入る道がそれで、あっと言う間にダートが始まります。竜王スキー場を横切って進むと、いかにも北志賀の林道群の雰囲気が満ち満ちてきます。もう少し南西の渋温泉から金倉林道が延びているのですが、これは2年前の災害で復旧しないままだそうで、最早廃道になっているんではないでしょうか。丸山林道とも途中つながりますが、今回はそのまま奥志賀スーパー林道(現在は県道奥志賀栄線)方面を目指します。
 昨日はとにかく山の上での霧がひどく、日が当たらないためにやたら寒かった上、風も結構強かったので体が冷えて風邪を引きそうになりましたが、今日は一転して朝からすっきり晴れ。ryoさんもKDXバッタ号で同行です。
 丸山林道はいくつかの分岐があって、途中左に戻るようなところが金倉林道方面になります。また左に進むようなY字の分岐は雑魚川林道からのもので、往路はこれを右側に進んで丸山林道を抜け切ることにします。
 途中現れた滝のところで一休み&撮影。紅葉が美しかったですねぇ。道はそこそこ湿っていてグリップも悪くないですが、落ち葉が多いのはちょっと慎重に走る必要があります。また、一部ネッチョリしたところもありますから、これまた無理せずスイッと抜けるのが良いでしょう。
 丸山林道半ばで工事作業車が置いてあるところまで先に進んだワテは、ここに盛り上げられた土の上からオッサンズの走りをビデオ撮影。乾いた路面の大き目のカーブなので、皆さんいい感じで走っています。でも、シャベルカーが写っちゃうのは仕方ないか…。この林道は他にあまり開けたところがないんで、撮影スポットに乏しいんですよね。直線番長なところはあります(^^)

天気も最高!
晴れてくれて万々歳!

 

旧奥志賀スーパー林道のブナ林
奥志賀林道は交通量も増えて大変
頑張って取材しちゃいます

 丸山林道を抜け切ったワテらは、完全舗装された旧奥志賀スーパー林道を北上します。この道は10年前には80kmに及ぶ日本屈指のロングダートだったのですが、あっと言う間に舗装化が進み、今では県道奥志賀栄線と名を変えて、紅葉シーズンの今は普通自動車や1Boxのファミリーカーが溢れる観光道路と化してしまいました。虚しいけれど、これも時代の流れゆえ仕方ないんでしょうね。以前はあんなに砂埃がひどい乾いたフラットダートだったんですがねぇ。
 カヤノ平にはキャンプ場があって、そこから入り込めば雑魚川林道になります。ただし、ここは通年ゲートで封鎖されて、車は入って来られません。バイクは脇に抜け道が作られていて、以前のように難儀して入り込む必要はなくなりました。車が走って来ないことが分かっていますから、ここは思いっ切り走れますが、何しろ「林道交通安全」ですから、無茶はいけません。それ以前に、落ち葉が丸山林道の比じゃないので、必然的にスピードは弱まります。ヌタヌタなところも多目ですしね。やはり鬱蒼とした林の中ですから、日が入り込んでこないのでちょっと暗い印象の道ですが、しばらくするとちょっと開けた場所があったので、ここでビデオ撮影して一休み。
 右が雑魚川林道のカヤノ平側の入口です。どうです? 落ち葉がすごいでしょう? やっぱりこうしたところは基本的にグリップは悪くないもんですが、下に大きな石や妙な段差があっても分からないのが問題で、コーナーでそうしたものがあると、マジでフロントを取られますんで、気を引き締めて行かねばなりません。その前に、ワテのガラガラへび号はすっかりおかしくなって、とにかくアクセルを閉じるとカブり、そこからアクセルを全開にしないとエンジンが復活してくれないような状況ですから、とてもとても楽しんで走ることなどできません。一旦カブった後でアクセルを全開にすると、もの凄い白煙が出て、そのうち普通に戻るんですが、一体どこがどうなってるんでしょ?

雑魚川林道入口
落ち葉がねぇ

F田社長
fromRyoさん
いっつあん
ズザー!
コムさんズ
グルングルンパンパンパン!

F見さん
余裕の走り
ひろさん
気合だー!
ワテ
もぉーんもんもんももも〜

 どうです?皆さんの走り。特にひろさんが気合入ってますでしょ? いっつあんはリアが滑っても全く関係なしと言う感じ。F見さんは石をかっぽじって走り、コムさん達も上手にラインをトレース。ワテはエンジンの調子が悪くて「ももも〜」状態でしたので、リベンジしましたがやっぱ話になりませんでした〜。

こちらはryoさんの走り
なかなかイケてます!

 撮影する側に回って撮ることに専念していたryoさんですが、やっぱせっかく奥志賀の林道に来たんだから走りを撮っておかないとね、と言うことで、ビデオ撮影現場で写しておいた動画からの一コマ。バイソンとエルシノアに乗るryoさんには、高回転ハイパワーな125だと乗りづらく、体の感覚は中低速形が染み付いているようです。やはり回して乗るタイプのエンジンは、ワテも扱いづらく思えるでしょうが、KDX125SRは何しろ軽量で足回りが良いので、名車と言えるでしょうね。こうしたバイクが今では既に旧車になっているのが信じられませんが、もっともっとメーカーも頑張って欲しいもんですね。
 と言う訳で、改めて皆さんの愛車を見てみましょう。新旧入り乱れていますが、どれも15年以上前の車体なんですよねぇ。

71年型ヤマハDT-1F
コムさん兄
69年型カワサキF4サイドワインダー
トプ・ガバチョ
72年型ヤマハDT-1F
ひろさん
71年型スズキTS250ハスラー3型
F田社長

90年頃のヤマハDT200WR
F見さん
69年型ヤマハDT-1
コムさん弟
89年頃のカワサキKDX125SR
一つ目さん
89年型ホンダXLR250R
いっつあん

70年頃のスズキコレダK125
これも一つ目さん

 比較的旧車が多いですが、考えてみると一番新しいものでも最早20年近く前のモデルですから、ナンだか妙な気分になりますね。現行のWR250やCRF、KLXなどを見ていてもそんなに90年代初頭から進化していないのではないかと思えますが、さすがに80年代初頭までの空冷&短足時代のトレールとは明らかに見た目に違いますね。それが70年前後のトレール黎明期とも違いますし、それより前のスクランブラー時代はまた違った色合いが強く出ています。まあ、60年代はコレダのようなバイクで普通に砂利道だらけの田舎道を走っていたのだから、何でも走れるのは当然ですが、なんちゃってトレール(実はスクランブラー)なワテのガラガラへび君ではやたら底突きが多く、ポジションも変。やはり楽しんで乗るには70年代以降のものが吉。

林道の交通は安全だからかっ飛ばす…と言う意味ではないですよ(^^)
林道交通安全っすそうです、林道は交通安全っす。ええ、林道の交通は安全ですよ!そうそう、林道の交通が安全なら飛ばしちゃいますよー

 雑魚川林道を抜けてからはいっつあんらは小丸山スキー場方面のルートでホテルに戻ってきましたが、その途中、大きな路面の陥没があって、ここでひろさんが第三コテン。まあ、やはり「おーっとっと」な感じだけに、バイクはちっとも傷んでいませんでしたね。
 さてさて、雑魚川林道を抜けてホテルに戻り、ryoさんと分かれてトランポにバイクを積み、午後の林道アタック現場の菅平方面へ向かうべく、上信越道中野ICに入りました。すると、前を走っていたF田社長・F見さんのトラックがナゼか上越方面に入って行き、本来長野方面に向かうはずだったので「???」。先行するコムさんやひろさんは長野方面へ向かっていますので、ここでしばらく待ちつつ、連絡をとると、どうやらカン違いしてしまったようで、次のICで下りてUターンし、長野IC出口で落ち合うことになりました。思ったよりも早く合流して、地蔵峠方面を目指します。

アクセルターンの練習?
まだ来ないのかな〜

DT-1Fツーショット
「アニキー」「おう、オトウトよ」

 長野ICから松代の集落を抜けるのには難儀しました。真田祭りとかで交通規制されていたため、かなり渋滞していて、結果として目的地の地蔵峠の駐車場には午後3時近くになって到着です。
 早速トランポからバイクを下ろして御林林道に入りますが、待っても待っても一つ目さんが来ません。どうもKDXに乗り換えたものの、プラグが油でべっちょりで、火が飛ばなくなっていたようですが、ここはさすが頼りになるコムさん兄。しっかりと同形のプラグを持っていて、事なきを得ました。本当にみんなのアニキ分ですね。
 御林林道はフラットで走り易い快適な道です。スピードも結構上がりますから要注意ですが、東豊林道側はそこそこ荒れています。

あれれ?F見さんは?
ひろさんはかくれんぼ

 東豊林道の分岐を開通記念碑側に右折したワテらは、そのまま下に抜ける予定でしたが、あっと言う間にダートが終わって最近舗装されたばかりのきれいな路面に出てしまい、がっかり。この道は比較的最近に開通したのに、もう舗装化が進んでいるのですから、東豊林道本線も、その延長になる御林林道も近い将来に舗装されちゃうかもしれません。でも、この近くには傍陽菅平林道や菅の沢林道、山の神林道など林道ラッシュと言う感じですので、まだまだ楽しめそうです。でもこの日は時間がなかったので、御林林道を往復して終了となりました。

ひとりゲロトレってました〜!
結構走れますよ〜

 トランポにバイクを再び積み込んで、いっつあん・ひろさんの長野組と別れて長野市内に入った頃はまだ日が出ていましたが、今日の宿になるビジネスホテルに到着した頃はすっかり暗くなっていました。距離的にはそう遠くないものの、意外と道が複雑な長野市街は大変ですね。こりゃ、マジでNv-Uかミニゴリラでいいからカーナビが欲しくなります。

T口宴会部長のCL72
後期型の360度クランクのモデル

 ホテルルートイン長野もよく利用するビジネスホテルですが、ここでようやくごきんさん&T口宴会部長と合流。早速近くの料理屋で宴会が始まりますが、酒の飲めないワテとコムさん弟は一次会でホテルに戻りバタンキュー。他の皆さんは2次会・3次会までやったそうで、すごい盛り上がり方ですね。
 翌3日目は、朝から多くの皆さんが解体屋ツアー(笑)に。コムさん達藤沢組は、午前中に高速に乗り、渋滞を回避して帰る予定です。ワテはごきんさんのご自宅におじゃまして、レストア中のバイクなどを見た上で、一人で林道に向かうことに。せっかくの信州ですから走らにゃ損と言う訳です。

さーて、どこ走るっぺかなー!

急遽湯の丸高峰林道に決定!
桟敷山?

 前日まで南下して茂来山周辺を走ろうか、前日走りきれなかった菅平周辺の道を走ろうか悩んでいたワテですが、13日朝に車に乗っているうち、ここ何年も走っていない浅間山の周辺にある有名な湯の丸高峰林道の様子を探るべく、急遽車を関越道方面に向けることに。
 湯の丸SAにはETC専用の出口があり、そこから湯の丸高原を目指して急な勾配の坂を上ります。峠の茶屋ではたくさんの車が止まっていましたが、駐車スペースは充分。一つ目さんも解体屋ツアーが終わり、こっちへ来るとのことですから、彼を待ちつつガラガラへび君の調子の悪いキャブをちょっといじり、フロートのタイコの爪を普通の位置に戻してみます。でも、かえってガスが濃くなったようで、調子はイマイチ。

湯の丸高原で出会ったCL72前期型
群馬のツーリングクラブの皆さんでした!

湯の丸林道は簡易舗装と言う感じ
車が多くて走りづらいです

 1時間ほど一つ目さんを待ったんですが、電話も通じなかったので、ちょっと腕慣らしのために林道を一周して来ようと画策。早速湯の丸林道に入りますが、ここは一度舗装したものが剥がれ落ちたような簡易舗装的な道で、車の通行量もかなり多くてちっとも楽しめません。ただし、景色は最高で、ほとんど雲のない青空から眺める浅間山はお見事。
 車坂峠で左折して高峰林道を下ります。この林道は以前は荒れていたのですが、今では観光目的の乗用車が多く入ってくるので、とにかく道よりも対向車に注意しなければなりません。また、滑り易い砂利質な道で、初めのうちは急勾配の下りですから、ノロノロ走ります。
 遅い車が先行していたので、ゆっくり走っていると、傾斜のキツい下り右コーナーの真ん中で、角の丸まった大きな岩が頭を出しており、丁度それがライン上にありました。既に下りゆえFブレーキを利かせ気味にコーナーに侵入していましたので、それに乗った瞬間「ステーン!」。速度が速度だけに被害はほとんどなく、膝を打っただけだったのですが、3年ぶりのスッテンコロリンにがっくり。それにしても、何であんなに滑るんだろう。もう少しスピードが出ていれば滑る前にクリアできるのでしょうが、何しろちょっと前に乗用車がゆっくり走ってましたから、こちらもタイトなコーナーでスピードを上げる訳にはいきません。とんでもない道です。

膝にバンドエイドを貼り付けました
バイクの被害はほとんどなし

膝のガムテープが泣かせます
東籠ノ登山

 田代の集落に出て県道をまた湯の丸方面に向かって上り、駐車場にたどり着くと、一つ目さんがそこで待っていました。早速ここで昼食を取って山を下り、高峰林道の下の出口付近にトランポを止めて再びこの道を上ることにしました。下の方の道は土質で、程好く湿ったところもあってかなり飛ばせるのですが、途中から勾配が一気にきつくなり、乾いた砂利&大きな石が頭を出したところが多くなり、やはり走りづらくなりますが、例のコーナーを改めて見てみると、つるんとした岩の上に程好く砂利がかかっていて、あれで滑らない方がおかしいと言う塩梅でした。
 車坂峠で一服した我々は、つまらない簡易舗装の湯の丸林道をパスして、高峰林道を再び下って下の方にあった「群馬坂林道」とやらに入ってみることにしました。せっかくまた通るのだから、例のコーナーを写真に収めるべく、注意深く場所を見付けながら下っていると、ありました! あの腹立たしい岩です。前よりもっとゆっくり走って止まろうかと思った瞬間、まさかまたフロントタイヤがつるん! 「うそーん、ナンだよそれぇ〜!」と腹が立ちましたが、いくらなんでも時速5km/hのようなスピードで、しかも慎重に走っているのに、まさかコケるとは思いもよりませんでしょ? さすがに怒りとともに二度目ですから不思議で仕方なかったです。

一つ目さんもニンマリ
結構走ったね

途中の支線らしきところではゲロトレに
進まねぇ〜

 いやはや二度同じところでコケた経験など皆無ですから、どこに怒りをぶつけていいのやらですが、さすがに立ちゴケみたいな状態ですんで、やはりバイクの損傷は全くなし。でも、思いがけずに急に滑ったため足を出すヒマがなくまたもや膝を打ってしまい、後で腫れがひどくなってきました。
 先に進んでいた一つ目さんは、支線の入口で待っていましたが、ちょっと休んでからこの怪しい支線に入ります。すると、すぐに林業用のキャタピラ車しか入れないようなヌチョヌチョの急坂になり、ガラガラへび君のタイヤではただ空転するのみ。にっちもさっちもいかずにここでUターン。

一つ目さんもUターン

 さて、もう少し下の方に群馬坂林道があったのですが、これは全くつまらない舗装路で、シャクナゲ園とか言う広場で終了。そのシャクナゲ園と言うところにはなーんもなく、はっきり言って入るだけ無駄な道でしたが、こんなところにお金をかけるから、行政は税金の無駄遣いと非難されるんでしょうね。実際、こんなところを舗装化する前にあの危険な高峰林道のいくつかのコーナーを整備した方が良いのは目に見えてます。
 しかしまあ、膝も痛くなってきた上、エンジンがかかり辛くなっていたので、もうキックする気力もありません(笑。

群馬坂林道入口
見事に舗装されてます

 一通り高峰林道を走り抜けたワテらは、下に止めてあったトランポにバイクを載せてやっと帰路に。渋滞が予想される高速道路はできるだけ避けて、国道141号をひたすら南下し、須玉から中央道に乗りました。しばらくはとても快調でしたが、道路情報で大月−小仏間で渋滞20kmとなっており、双葉SAで夕食を取りつつ、今後の状況を見てから大月で下りるか上野原で下りるかを決めることに。結局上野原の手前数kmのところから渋滞が始まったので、上野原−秋山・藤野方面−国道413/412号−厚木−国道246号のルートで帰りました。最近はこのルートを頻繁に使っているので、すっかり慣れちゃいましたが、スッテンコロリンだけはあまり慣れたくないですね(^∇^)

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