今日もさまよいまっせ〜
|
|
|
さーて、日も明けていよいよ長野組と合流です。当初地区の用事で朝早くは来れないとのことでしたから、無理することなくいっつあんとは10時に市内で待ち合わせの予定でしたが、意外と早く仕事が片付いたとのことで、9時にホテルに来てもらえました。そこからいっつあんとともに国道19号を南下して、ひろさんと坂北村の道の駅で10時ちょい過ぎに合流。久々にいっつあん・ひろさんと会って、積もる話もたっぷしですが、ここはまずこれから走る四阿屋山方面に向かうべく、麻績村の方へ戻ります。車は、林道へ向かう道からあまり離れていない、長時間止めて置くのに丁度良いとある公園の駐車場に止め、そこでバイクを下ろしていざ出陣! |
パパも頑張っちゃうからね
|
その前に今回の仲間を改めてご紹介。左の画像はおなじみいっつあんとXLR250Rペンギン号。さすがにしばらく放置していたので、加速ポンプのガスケットが死亡し、エアークリーナーもぷかぷか状態。しかし、前日午後に状況が確認できても遅いのは当然。で、耐ガス性のないボンド状のパッキンを塗って乾かし、「どうぞ一日だけもって下され〜」と祈ったかどうかは知りませんが、カステラエアクリーナーともども「もつだろう、いや、もつに違いない、いやいや、もってくれないと困っちゃう」と言うことで、そのまま乗ってきました。ワテのバッタ号は、なーんもしてませんでしたので、それに比べればまだまだ立派です。何とかパッキンももってくれたから良しとしましょう。 |
右もおなじみひろさん。今回は元気なKSR80ではなく、DT-1での参加。思えばでーてーで一緒に走るのは05年の秋ツー以来かな。こちらも未だに元気バリバリですが、息子さんはもう高校卒業だそうで、やはりどんどんオサーン化が進んでいることを感じさせる現実ですな。ワテはこの年になっても未だチョンガーですから、家庭から年を感じると言うことはあまりないものの、妹の長女つまり姪は高校生ですから、やっぱオサーン化を時々感じちゃいますね。その前に、近くのものが見えなくなってきているのは、明らかにローガンズの仲間入りですが、気持ちだけは若いまま。ひろさんも走りは「うりゃー!」と言う感じで、気合充分! |
父も頑張ります
|
バッグのベルト以上にたるんだ下っ腹
|
最後はワテ(トプ・ガバチョ)とショウリョウバッタ号。このごろほとんどバイクに乗ってませんが、乗るとしたらいつもこのバッタ号になってます。だって、気楽なんだもん。でも、整備する暇がないと言うか、使わない時は身近なところにないので、こまごまと見てやることはできず、結局最低限のことだけしてやって使っちゃいます。それでもとりあえず走ってくれますから、整備を怠ると気難しいビッグホーンより便利なんですよねぇ。それにしても、ずっと前からオーバーフローで登りではちっとも力が出ずに、プラグも真っ黒けなのに、引っ張り出して乗ってみて「あ゛そうだった…」と思い出すのはいつも同じ。今度は必ず整備しとくからね〜(^^) |
さーてさて、いよいよ最初の林道、四阿屋線を探して坂井村の集落をちびっとさまよいます。程なく舗装路が切れて林道突入です。初め、道は狭かったものの、走りづらい道ではありませんが、またもやウザいススキ&細枝攻撃のため、顔を覆っていないワテには結果として走りづらかったりして。
わずかに走ってちょっといい感じのところに出たので、早速ビデオ撮影。こう言うのはあまり疲れていない時にやるのがいいっすからね。そこからピックアップしたのが上の画像ですが、まだまだほんの少ししか走ってないのに、ひろさんもいっつあんもすっかり体がダートランを思い出して頑張っちゃいます。 |
|
岩場でビリー中
|
「やっぱ林道は最高っすよ〜!」といい気分にひたりながら走っていると、あっと言う間にダートが切れて三叉路に出ます。そうですねぇ、3kmくらいはダートを走りましたっけ。で、右を見ると何やら青柳城址公園と言うものがあり、古いお屋敷の大きな門のようなものがあります。ちょっとした駐車スペースもあって、ここを村では観光名所にしたいのかも知れませんが、いかんせん誰の城か何の城かサッパシ分かりません。それに「第一、城なんてないしぃ」と言う感じで、連休中なのに観光客など一人もいない状態です。でも、おかげで本線もここから先は舗装化が進んでいて、近い将来全舗装される恐れがありますね。日当たりがとても良く走りやすい林道なんですがねぇ。 |
青柳城址で一休み後、次に右折して刈谷沢林道を下って県道に出てから再び栃平林道を登って四阿屋林道に出て、そこから青木峠に抜けてみることに。1km少々の整ったダートを下りると、すぐに集落に出てしまいます。少々あっけないのですが、まだまだ支線はあるので、それを楽しむことにします。そこで地図を良く見ると、どうもワテらが下りてきた道は刈谷沢林道ではなく、当初の資料に載っていない道のようです。で、その刈谷沢林道を探して刈谷沢集落から山へ延びる道を進んでみることにしました。
刈谷沢の集落はちゃんと県道沿いのバス停に名前があったので、一発で見付けることができますが、林道はそうは行きません。 |
やっぱでーてーわんはかっちょええ
|
ぶりっ(^^)
|
出口付近の標識
|
これって城??
|
刈谷沢から延びる道はしばらくするとダートになって、さらに分岐がありました。ワテは左へ、いっつあんは右に進み、どんな塩梅かチェックしに進んでみます。左の道はちょっとつづら折れのように登る道で、きれいな砂利道が続いていました。分岐に戻ってみると、いっつあんも戻ってきて、右も林道が延びているとのこと。ここでいっつあんの見てきた道に進むと、すぐに「林道刈谷沢線」の標示が出ています。「おお!こっちだったかー!オッケーボクジョー!」と思いつつ、ぐんぐんダートを登って行くと、道がどうも怪しい状態になってきます。路面にも草がぼうぼうで、ほとんど車が走った様子はありません。ちょっとしてからいよいよ横から伸びる木の枝や雑草がきつくなりだしますが、かまわず進むと、下の画像のようなところに出て道が廃道状態になって途絶えてしまいます。 |
伐採されて転がった丸太がやたらに放置されていて、いくつか乗り越えて進んでみますが、ゲロトレにしてもちとやっかいな状態です。で、念のためいっつあんが歩いて道があるのかどうか調べてみますが、どうも地元の林業の人達があえて車止めのために丸太を道にばら撒いた感があります。と言うのも、直径40cm長さ1.5mくらいの丸太が道を遮るように置かれていて、それも数本をわざわざつなげるように配されていたんですね。しかも、それがしつこいぐらいに先の先までいくつもあって、切り取られた枝ともどもびっしり状態。まあ、時間をかければ抜けられないこともないでしょうが、枝の切断面が竹槍のようになったものもたくさんあって、タイヤにダメージがあったら大変だし、ここで時間を取られていると、せっかくの他の林道が走れなくなるので、ここはUターンしてもう一方の道を進むことになりました。
こちらは良く整備されたダートで見晴らしのいいところもありましたが、あっと言う間に四阿屋林道に出てしまいます。すると、ここにも「林道刈谷沢線」の標示が。さっきの廃道のところにあった標示は一体ナンなのよ〜。 |
廃道でビリー中
|
林道ビリー中
|
ふんぞりかえります
|
もう日が傾いてまっせ
|
四阿屋林道に出たワテらは、前もって調べておいた資料では支線が二つ本城村に下りていることが分かっていたので、もう一本の栃平林道を使ってまた県道に下りようとしました。そのまま舗装化された四阿屋林道を道なりに進んで青木峠方面を進むと、道が二つに分かれています。ここを右に下って行くと、上の画像のような見晴らしのとても良い林道に出ました。ここもしっかり下に抜けられましたが、どうも栃平の集落ではないようです。何も林道の標示がなかったので、何と言う道かは分かりませんが、とりあえず腹も減ったので、本城村の国道403号に出てからコンビニで昼食を取ることに。 |
再び県道に入り、栃平の集落を左折して山を目指すと、少しして道が二つに分かれます。左は通行止めとなっていながら、何ら柵はありません。でも、右の川沿いを進んでみるのが妥当でしょう。砂防ダムと貯水池を横に見ながら林道を登りますが、少しすると道は怪しくなり始め、上にある、バイクにまたがったワテの画像のところで道は終了です。ここにも枝道がありましたから、そっちに入ると砂防ダムの脇で終了。地図では四阿屋林道につながる支線は2本なのに、メチャ複雑です。
分岐に戻って今度は左の道を進んでみると、何やら栃平セメントとか言う会社が見えます。でも、道はずっと延びているので、ダートをどんどん登って行きます。すると一気に視界が開けた崖に出て終わり。普段は発破のためとても走ることなどできない採石場のようでした。支線もありましたが、やはりすぐ行き止まり。仕方ないので、最初に下りた林道をもう一度登って四阿屋林道側から栃平林道の入口を探すことにします。
しばらく四阿屋林道の新しい舗装路を走っていると、にわかにアスファルトが黒くなってきます。いかにも舗装したばっかな感じのものですんで、「この先もやられたかー」と思っていたら、連休中なのに作業車に乗った一人のおっさんが何かこちらに向かって叫んでます。走っているワテには「○×□△Д#$★%…」としか聞こえず、とりあえずそれにはかまわず進むと、舗装工事の真っ只中でした。休みの日に皆さん頑張ってますなぁ。 |
わーい
|
でも、青木峠まではもうわずかな区間ですから、この先も当然既に舗装されてるのは間違いありませんので、一旦Uターンして再び舗装林道を戻って、栃平林道の入口を探すことにしました。 |
新しい道発見〜!
|
ちょっとすると、見晴らしの良い小さな広場があり、そこにはコンクリートの低い段差があって往路では道とは思わなかったのですが、よく見ると先に道らしきものが見えます。これが「栃平林道か?」と思い、早速入ってみることにしますが、ここもいかにも「舗装間近でっせ〜」と道が訴えています。左の画像のように既にガードレール予備軍のような木の杭がコーナーのみならず、谷側の木々が途絶えたところの全てに打ってありました。砂利も見るからに新しく撒かれた灰色のもの。かえってバイクには走りづらいスリッピーなアレです。
やはり2kmに満たないうちにダートは終わり、集落に出てみますが、ここも栃平の集落ではありません。結局四阿屋林道から3本の抜けられる支線を走りましたが、栃平線はナゾのまま。 |
四阿屋林道周辺の道ではえらく悩まされたワテらですが、今度の大洞林道は国道143号線の地蔵峠の先の会吉トンネルの脇に入口がある、とても分かりやすい道です。案の定一発で入口を見付けて休むことなくガンガン走りますが、道は比較的フラットで荒れておらず、程好く湿っていてグリップも良好です。距離的には10kmに満たない道ですが、これまでの道がどれも細かい道を行ったり来たりしたものでしたから、ちょっとでも長い区間のダートがとても有り難いものに感じられちゃいますね。でも、悲しいかな、これまで連休中にもかかわらず、一向に林道で他のライダーに出会わないんす。やっぱ林道離れが進んでるのかな〜。 |
ここは悩まず到着
|
またまたビリーっすか?
|
一気に大洞林道を抜けたワテらは一旦出口の林道標示板で記念写真を撮って、再びUターン。今度は途中で北上し、先程何度も行き来した栃平集落のある県道に出る支線を走ることにしました。支線は正味2kmの短いものでしたが、大洞林道を戻ってきた分と合わせると結構な距離をまた楽しむことができましたね。この周辺では全体で15kmは稼げたと思います。
県道に出ると立川と言う集落の周辺です。でもふと思い出したようにガソリンタンクをチェックすると、そろそろ怪しくなってきました。しかし、まだ1/3はあります。最も燃費の悪い2stのDTも残りは1/3程だそうです。ここは最後の保福寺周辺の林道を抜ける前にスタンドがあれば入れておいた方が良さ気です。 |
また本城村の国道403号に出たものの、進行方向にはスタンドはありません。そのまま風越峠を抜けて国道143号の四賀村を目指します。
国道からちょっと入ったところに矢久と言う集落があり、ここから保福寺峠に抜ける道が延びているはずです。矢久の集落はすぐに見付かり、先をどんどん進むと道は程なく林道に変わってきました。今回もあっけなく見付かって良かったなと思ったのもつかの間。ちょっとすると右のような草だらけの小さな広場で道は終了。見ると地面には変なキノコがいっぱい捨てられていましたねぇ。この辺は地元の皆さんのキノコ山なんでしょうかね。 |
お手上げ〜
|
分岐でわーい
|
再び矢久に戻りますが、何か今夜に祭りでもあるのか、地元の人達が飾り付けをしています。あまり騒がしくしたくないのですが、林道入口を探してまたもやさまよいます。その上、問題はもう結構走っているので、そろそろガソリンのことを考えねばならないのですが、地図を良く見ると小胡桃の集落から右折せにゃならんかったんですね。ここは民家の脇を走るようで、林道入口っぽくないためダマされてました。とにかく林道をエコ走行して進まないとヤバくなってきました。
道は多少の溝もありますが、概ね良好です。コーナーで泥っぽいところがあって一瞬すべりやすいところも見られます。 |
そこそこ走ったところで分岐に出ます。前もって調べた資料では、左が本線で保福寺峠側に出るはずですから、そちらに進もうとしますが、画像の通り何かの伐採中で、通行禁止のプレートがひもで垂れ下がっています。このピニールのテープ状のひもから考えて、「マツタケ関連なのかな」とも思いましたが、もうひろさんのDTはリザーブになっているので、ここは素直に右側の道を下って保福寺のある集落に出ることにしました。
時間はもう4時ですから、うっすらと暗くなりつつあり、早いところスタンドを見付けないと、この辺はさっさと店じまいしちゃいますから、急いで国道143号線に向かいます。でも四賀村のスタンドは皆閉まってます(笑。 |
分岐でペケ
|
バイバ〜イ
|
仕方ないので、結局豊科に抜けて国道19号線沿いで補給。そして近くのコンビニでいっつあん、ひろさんとお別れすることに。今年の秋ツーは3人だけの小ぢんまりしたものでしたが、内容は相変わらず具タップシ濃厚ものでしたね。それにしてもこんなに道で悩んだ林道と言うのも滅多にないです。何しろ新しい道が色々できていて、地図にない支線も多くて困ったもんでした。あとは砂防ダムが新たに出来ており、そのための道もいかにも林道然としていて訳分からないので、とりあえず何でもかんでも入ってみましたから、当然行き止ま林道の往復となります。ですんで、短い林道群でしたが、ダート走行距離はかなり伸びました。ここまでで120km程走っている訳ですから、80kmくらいは砂利道の上にいたんじゃないかな。 |
さーて、いっつあんは国道19号を北上、ひろさんは143号方面から帰るそうで、ワテは豊科ICから麻績ICまで上信越道を通って車を置いてある駐車場に向かうのが最良なんですが、どうもあの保福寺峠に抜ける側の分岐が気になり、そちらへ行ってみることに。ひろさんと分かれて、また保福寺の入口から山の中に入りますが、最早外は真っ暗。バッタ号のライトはバルブとレンズの焦点が合ってませんので、ドーナツ状に前を照らしますもんで、一番大切な正面が真っ暗闇なんですよねぇ。そんな提灯ライト以下の悲しいライトであることをすっかり忘れていたワテは、一人寂しく林道を走りますが、本当に暗くてなーんも見えません。例の気になっていた分岐もさっぱり見えません。とにかくコケないようにFブレーキを使わずに(ブレーキをかけるとライトの光量が極端に落ちるため)20km/hで走ります。それでも目の前の道の様子しか分からないので、分岐どころではないっす。結局道なりに走っていると、いつの間にか小胡桃・矢久の集落に出て、保福寺峠側とは反対の道を、来た時とは逆にそのまま走り抜けただけになりました(笑。でも、意外と短時間で風越峠も抜け切り、結果として最初にひろさんと待ち合わせた坂北の道の駅には6時過ぎには到着できました。でも、今回のさまよいツーリング、まだまだ終わりません。駐車したあの公園が、全く見付からないんす。「確か坂北の集落からちょっと民家の間を通って出たところにある何かの城跡の公園だったなー」と覚えていたので、坂北を2時間ほど行ったり来たり。 |
しつこく走ります
|
|
あらかじめひろさんに聞いておいた「信号を右に」「高速をくぐる」「線路を渡る」と言うものと、自分で覚えていた「何かの城跡」「坂北からちょっと麻績に戻る」と言う条件が坂北村の駅周辺には揃ってます。何しろ駅前の「村の観光案内地図」には例の「青柳城址公園」とあるんですもんね。よく考えれば「あれって四阿屋林道の途中にあったよなぁ」と気付くのですが、提灯ライトでの真っ暗闇の中の見知らぬ土地の駐車場探しっすから、もう錯覚しまくり。何度積水寺・青柳城址公園への道を往復したことか(ToT)。いっつあんに電話しようとしても、携帯の電池がもう切れています。よくよく考えて、もっと麻績の方だったかなと思って、国道に戻って北上しつつ、途中の麻績消防署でこれこれこう言う駐車場はないかお尋ねしたところ、坂北には青柳城のところしかないとのこと。でも皆さんとてもご親切で、携帯の充電器を貸して下さって、しばし充電する際に色々地図を引っ張り出して確認してあれでもない、これでもないとやってくれます。そのうちちょっと充電されたので、いっつあんに電話してみると、もういっつあんは帰っていて、ひろさんに確認した上でこちらに正確に場所を教えてくれました。丁度その頃、消防署の皆さんもナゾ公園の場所が分かったようで、いっつあんの話とぴったりそこが一致します。坂北ではなくて坂井だったんですねぇ(泣。高速をくぐって踏み切りを右折するように渡ったら、ちょっとして駐車場が見付かりました。もう少しで9時です。ここが今回最大のさまよい場所でしたね(^^)。
高速はとても快適。でも中央道に入って怪しい道路情報が。それによると「大月〜八王子間30km渋滞」とのこと。相模湖で下りたいのに困ったもんです。山梨に入っても渋滞は25kmあり、どうやら上野原〜小仏トンネルが怪しいようです。11時になっても渋滞のままですから、仕方なく大月から富士五湖道路に入り、都留ICで下りて秋川渓谷・道志道・宮ヶ瀬方面から帰りましたが、まさか深夜にバイクを積んだ軽トラで峠道アタックをする羽目になるとは思いませんでしたわい。本当に最後の最後まで道に悩まされた今年の秋ツーでした。 |