ヨコハマ・マウンテン・パッセンジャーズ
林道ツーリング37〜秋の飽きない(商い)北志賀ツーリング

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毎度あり〜

土砂崩れ起こしてますよ〜

山田入林道にて

 今年も高齢の(-o-)\(`д´)バキッ! いえいえ恒例のYMP秋ツーに行って参りましたあ。ますます白髪が増える皆さんの表情を見るにつけ、おっさん化の勢いを感じるワテであった(←撲殺可)。それにしても皆さんとても元気ビンビン。走りに出る回数はめっきり減ってはいるものの、重い腰を上げて走るとなれば子供のようにわくわくドキドキ。これはいくつになっても変わりませんな。何しろ「10月になったら志賀高原が待ってる」と脳内にインプットされてますんで、9月になると何気にバイクをいじりだしたり、整備したりしながらバーチャルツーリングを楽しむ訳である。ワテの場合、今年は春に2回・夏に1回走っているが、他の皆さんはピラニア団以外はあまり走っていない模様で、だからこそなおさら楽しみであろう。そんな皆さんのため、前々から企画してはいたものの、棚上げ状態になっていたYMPステッカーをしっかりとしたショップに注文して作ってもらい、ツーリングの当日に皆さんに売りつけてやろう、フッフッフ…、となんちゃって大阪商人になっていたが、ちょっとベースの色をどうするかで考えていたら、肝腎のステッカーの完成がツーリング前日になってしまい、送られてきたのが8日当日。ワテの商魂もここでヘナヘナ〜っと。でも、売らにゃー大赤字じゃー。らっしゃいらっしゃい、勉強しまっせ〜! 儲けなしっすから、皆さんふるってお買い上げの程よろしゅうたのんま。
 もう一つ、ごきんさんとコムさん兄弟から貴重なIRCのフロンド3.00-21のトライアルタイヤ(リヤ含む)の注文を受けていたので、これをもって行って「毎度ありぃ!」。池山さんのユニオンクラブで買ってきたが、セットで1.7万のところまとめて買ったのでちょっと安くしてくれた。

いっつあん&真鯛号
息吸って〜、吐いて〜
一つ目マッコウクジラ号&ひろさんケロちゃん号
ニヤニヤな2人
kjさんとなんちゃって号
これから仕事が待ってます
コムさん兄&ローハイド号
マックイーンよりイーストウッドでしょ ♪ローレンローレンローレン、ローハーーイド!♪
Sムラさんと藤ムラサキ特急号
普通に立ってます
T口宴会部長とマハゼ号
腰をズラして乗ってます
やっさん&ブルーギル号とコムさん弟&ホンベラ号
気をつけ! 礼ッ!
ごきんさんと葉緑素号
脱ぎかけよ♪

 さてさて、8日の朝5時ちょっと前に家を出たワテは、YMPチュートハンパーズkjさんと7時に談合坂PAで待ち合わせ、全体の待ち合わせ場所である信州中野ICに向かってまっしぐらで走ったが、kjさんのサニトラははっきし言って遅…。100km/hでもちょっとした坂では付いて来れないみたいで、とにかく100km/hキープで走ってもその姿は消えてしまい、仕方ないので梓川PAに入って携帯で連絡を取ってみると、まだ北信越の分岐前とのこと。待っていたら、コムさんらのトランポが入ってきて「どもども」となった。
 しばし待機していてサニトラがやって来た後ちょっと一休みして信州中野に到着したのが約束時間ビッタシの10時半。自走でいっつあんT口さんが、XS1でごきんさんがやって来て、やっさんやひろさん、わんさんのトランポも程なく到着。オオトリでピラニア団が関越周りでやって来て、まずはYMP揃い踏み。しかーし! 信州北部の天気予報は曇りで降水確率が30%だったのに、天気が悪いはずの南部からそう悪くないはずの北部に向かうにつれて怪しくなり、中野では完全に雨。仕方ないのでIC出口に設けられた屋根のあるチェーン着脱所に車を置いたままくっちゃべって待機。でも一向に良くならないので、向かいの蕎麦屋で昼食を取って志賀高原の宿に出発した。R292を草津方面に上って行くと、天気は回復どころか悪化の一途。宿で荷物を降ろして窓の外を覗くと、外の景色はまるで梅雨状態。いかんともし難いので、8日の林道Runはサクッと諦めて、皆温泉モードに切り替えていた。いっつあんは3回くらい入ってたもんね。やることないんでしゃーないっす。
 ノーパンクしゃぶしゃぶの宴会(命名:ごきんさん)の途中、一つ目さんが合流。これで全13人が揃ったのであるが、もっと天気予報が正確で、前もって雨が降ると分かっていたなら、全員が夕方に宿で合流でも良かったのにねぇ。ま、時間タップシだったのでいっぱい話した割りに早寝できたので、それはそれで良かったが。
 翌9日朝、9時に宿を出てトランポを笠岳の県道への分岐点にある駐車場に止めていざ出撃。天気は深い霧でカッパは必須である。

 さて、ここで今回のメンバーをご紹介。まず、一番上の写真は地元長野組のいっつあんと真鯛号。トライアル上がりであるが、MXも経験したバランス感覚の非常に良いおっさん。きゃわいい2人の愛娘がいる優しいパパさんライダーである。でも速い。
 2段目は左が一つ目さんとマッコウクジラ号で、右がひろさんとケロちゃん号。一つ目さんのマッコウクジラはRタイヤの山が0.95と言う感じ。何でもパワーがあり過ぎて、思いっ切り回すとブロックタイヤではもげて亀裂が入ってしまうそうで、だんだん減っていくにつれ、その亀裂が溝になって見えるんですな。あれでハードな下りタイトコーナーを走るのだから、こりゃもうあっぱれ。ひろさんのケロちゃんDT-1Fも元気モリモリ。バイ〜ンといい音出してましたね。コケたらもったいないだろうに、前半はノリノリで飛ばしてました。
 3段目は唯一の都民kjさんとなんちゃって号。夏のチュートハンパーズツーリングが林道デビューであるが、その割りに速い。前回無茶をするとイタイ目にあうことは経験したが、スピードは全く落ちていない。ちなみにこの真っ黒な革ジャンみたいなものは、雨ガッパだそうで、これに白いアライのちょい古いMXヘルに赤バイザー・赤ブーツのセットは、そのまま仮面ライダーに変身しちゃいそう。
 4段目はコムさん兄とローハイド号。ちょっと高地で調子が悪くなったみたいだが、プラグの交換で直っていた。それにしても我が家のF5Bのように低回転でもプラグかぶりを起こさないのは大したもんである。やはりその整備の腕前は天下一品。
 その下はコムさんのご近所さんのSムラさん。コムさんらのトランポに便乗してやって来たが、バイク3台にシートを奪われ、マットを敷いてその上に座り、長い距離を移動してきた。これまたある意味スゴイ。バイクはDT200WRであるが、他の皆さんのバイクに比べて非常に静か。林道ではかなり長いことスタンディングで走っていたが、苦しさに耐える力は抜群かも(^^)。
 そのまた下が、地元組のT口宴会部長とマハゼ号。大柄なT口さんがこれに乗るとミニトレFT-1かJT-1に見えるが、れっきとしたAT-1。でも荒れた上り下りではこのバイクはちとチビしいようで、後ろから見ていると、あのほっそいタイヤが荒れた路面ではまるでグリップしているようには見えない。終始マイペースでトコトコ走っていた。
 下から2番目がやっさん&ブルーギル号とコムさん弟&ホンベラ号。やっさんのブルーギル号は相変わらず非常に美しく、ダート専用なのに傷一つないほど。しかーし! 疲れた帰りにバイクを下ろす際に倒してしまい、痛恨のタンクへこみを作ってしまったそう。(-人-)ナ〜ム〜。右のコムさん弟は腕の良い塗装屋さん。兄弟でレストア技術が第一級で、ワテのKTの外装の塗装やKLXの古いタイプのFフェンダー作成もやってくれました。だがしかーし! 今回乗ってきたF6ボブキャットはタンクデカールが片面剥げ落ち、色あせもきついレストア前の状態。紺屋の白袴とは正にこう言うことですな。
 一番下がパンツ脱ぎかけのごきんさん。このところ光合成中の葉緑素号のミトコンドリアパワーにくびったけ。そう言えば初日、道案内でやってきたきれいなXS1も葉緑素満点なカラーであった。この人にかかるとどんなボロでもきれいになっちゃうから不思議。ガレージを見せて上げたいもんだが、本当に手広く色んなものを持っている。
 真下がわたくしめトプ・ガバチョとショウリョウバッタ号。タナカさんに12V化&ウィンカーケーブルを引いてもらい、コムさん弟にはFフェンダーを作ってもらいと、メンバーの皆さんには頭が下がりっぱなし。サスストロークが前後とも250mmあるので、チェーンをちょっとゆるめにしておいたが、すぐ伸びるのでもうジャラジャラうるさいったらありゃしない。振動の多さは天下一品である。

ワテ&ショウリョウバッタ号
古バイクいじめちゃお

 上の面々は皆それなりの腕は持っているが、基本的にゆっくりトコトコ走ることが好きなジェントルな連中であるが、これからご紹介するピラニア団は、後ろに付かれたら「ウガーッ!」という感じで襲いかかってくるので要注意。当初MT250エルシノアとSL250Sで来るはずが、登録に行けなかったという理由でCRF250に化けるのだから、一体全体なんちゅう化け方でしょうなぁ。それにしても、現代のハイテク技術満載の高性能車を、スリッピーな林道で自分の体のように扱ってるのだから立派なものである。どこかで彼らと出会ったら、道を開けるのが吉。 ゴルァ!

シートがへその位置にきてまっせ〜
「タナカ君」「はいっ、先生。いたずらしてません。」
シートが胸の下まできてまっせ〜

 で、そのピラニア団の面々であるが、一番上がM井体長。隊長ではなく体長なんだそうである。トライアル一辺倒だったのが、下のタナカさんに乗せられて、今ではすっかりゲロアタック&林道ぶっ飛ばしに。元々トライアル野郎はバランス感覚に優れて速いが、彼はまた特別速い。後ろに付いて走ってみないとその速さは実感できないでしょうなぁ。
 2段目のピラニア団団長タナカさんも速いが、とにかくお茶目でオモロイ人。パフォーマンスも忘れない、周囲をとにかく明るくしてくれる人である。ちょっと無茶だろうと思えるようなところでも平気。とにかくまずアタックしてしまうワッハッハなイケイケ型である(←意味不明)。
 下はピラニア団親衛体長(やっぱ体長?)のT橋さん。普段は登録済み凶悪KX80で街中もビンビン走っているようだが、今回はM井さんが去年乗っていたKTM125を譲り受けて、やはりビーン!と山の中を走っていた。普段は本当に穏やかな顔立ちの優しいサラリーマンという感じなのだが、彼もまた立派なピラニア団の一翼を担う凶悪ライダーであることに間違いはない。

 さーて、ベースから出発して旧笠岳林道を上ったわれわれであったが、峠でわんさんが戻ることになった。前日から体長が、いや、体調が悪く、走っているうちになお悪くなったらしい。せっかくこれからというところで非常に残念だが、無茶はできないのでここで分かれることとなった。残った12名はそのまま山田牧場を越えて湯沢林道に入る手前に見つかった新しい林道に入る。この道は抜け切ると大前須坂線に出られ、湯沢林道に入る前の腕慣らしにはもってこいである。その名は中日影林道と言って、全長は約8km程の新しい道で、近い将来舗装化を予定しているのか、随分整備された感がある。おかげで路面はフラットな撒き砂利状態で、中途半端な速度ではそりゃもうよくすべる。とりあえず、ピラニア団がモーレツな凶悪バイクで登場なので、せっかく足回りの良いKLXで来たのだから、ちょっとやってやろうかいのぉと思いいきなり飛ばしてみた。当初、つづら折れで一気に上るがとにかく立ち上がりではフルスロットル。コーナーでも何度かミスしたものの、基本的にスライドなど気にせず倒しこんでみた。いくら古バイクでもここまでやれば大概は大丈夫なものだが、やっぱピラニア団はちゃいますね。離れるどころかビターッと付いて来る。さすがにコーナーの続くところでは危険なので無理に抜かしてこなかったが、ミラーを見た時「あ、こりゃ真性だ!」と思った。実はこれまでまともなバイクで一緒に走ってこなかったので、彼らを漠然と速いとしかとらえていなかったのも事実。

 中間地点で一休みしてビデオ撮影しつつ、一気に中日影林道を抜けたが、下のひろさん&ケロちゃん号のようにスリッピーな道を皆思いっ切り走らせて楽しんでいた。では皆さんの走りをどうぞ〜!

ピラニア団、何ぼのもんじゃい!
ズザーか?
ふぅ〜立て直しました〜
ローハイドもバリバリ
グオーンといきまっせ
いっつあんもがんばっちゃう
タイヤの山がそろそろですが…
やっぱ流れちゃう〜
へん〜しんっ! とぉ〜!
赤サイクロン号

結構出てまっせ〜
やっぱ尻が左にズレます
立ちますよー
立ってますが、何か?
滑りますよ〜
流れてますが、何か?
滑った後ですよ〜
流し終わりましたが、何か?

 ビデオ撮影の後、そのまま出口まで行ってもらい、そこで合流して湯沢林道へ向かう。普段の入り口が工事中のため、ちょっと下から福井原ゴルフ場を目指して折れたが、これが失敗の遠因とは誰も気付かない。本来ならさらにそこから左折しなければならないのだが、うっかり直進して先行組はどんどん行ってしまった。途中「鞠子林道」と表示が出ていたのですぐ気付いたが、ピラニア団といっつあんらはそのままぐいぐい行ってしまった。途中の分岐でごきんさんが待っていたが、コムさんら後ろの面々は本来曲がるはずのところで待っているようで、やって来ない。仕方ないので、ごきんさんはそこで待機し、ワテが先行組を追いかけることにしてそのまま進んでみた。どうせ行き止ま林道なはずだから、そのうち戻って来るさと思いきや、どんどん道が荒れ出して藪だらけになるのにだーれも戻って来ない。「え? ひょっとして抜けられるの?」と思っていたらまた分岐に出た。するとそこで先行組が待っていてくれたが、もうここを戻る時間はない。左はちょっとすると県道に出られるようだが、ひょっとすると右は前半の分岐に戻れるのではないかとほのかな期待を持って入ってみた。しかし、その支線はあっさり2km程で行き止まり。仕方ないのでどこの県道だかさっぱり分からないが、とにかくその道を一旦下に下りてみることにした。実はこの道、須坂市内から五味池まで至る県道で上り切って乳山牧場で終了。後で確認したが、さらにそこからゲート有りの林道が延びているようだ。今度湯沢林道方面に行ったら、何としても確かめておきたい道である。

 県道を下ってみると、湯沢林道入り口に伸びる大前須坂線にはぐるりと1周しなければならず、山1つ向こうの道であることが分かった。鞠子林道が約10kmで、その後の県道が20km程。えらく時間を食ってしまったが、とにかく後発隊にも「湯沢林道の赤い橋で昼食」と言ってあるので、何が何でも急いで赤い橋に行っておかないとならない。思いっ切り飛ばしてたどり着いてみると、あれれ〜? 鞠子林道出口で止まっていた先行組がここでも先に到着している。どうも五味池の県道を下まで折り切らなくても大前須坂線に出られるようで、知らず知らずワテは抜かされていた訳である(笑。
 湯沢林道の赤い橋では後発隊はいなかった。携帯電話も通じない。しかも雨が降ってきて、とてもここで昼食は無理である。仕方ないのでまた県道に戻って、YouYouランド前広場で昼食を取るべく戻るが、ピラニア団のM井さんとタナカさんがもう一度確認のため鞠子林道を一周して来るという。我々はYouYouランドに向かって湯沢林道を下りるが、何と今度は例の間違えた分岐のところにコムさんら後発隊がそこにいた。ついさっきピラニア団が通ったはずなのに、すれ違わなかったと言う。ほんのわずかの差で会えなかった訳だ。ちなみに後発隊はどこへ行っていたのかと思ったら、なーんと同じように鞠子林道を抜けていたそうで、結局皆同じところをズレて走っていた訳で、可笑しくなってしまった。

荒れ気味の湯沢林道
ヒットラーのチョビヒゲ風マッドフラップ
コムさん兄弟 バイクも兄弟モデル
こちらからはタンクデカールのはがれは見えません(^^)

やっぱ立ってます
ええ、立ちますとも
宴会部長も決まってます
ボブキャットより小さいっす
カッパも葉緑素なごきんさん
ヘルメットは紅葉ですが
黄色に包まれたやっさん
ヘルメットはタンクに合わせ、カッパはホイールに合わせてま(←ウソ)

 YouYouランド前で食事を取りつつ、CRF軍団を待っていたら、何と湯沢の赤い橋から鞠子林道を抜けて県道を一周して来たタイムが35分。一体この人ら…。後発隊はもう腹が減って仕方ないらしく、YouYouランドまで下りてこずに、福井原ゴルフ場に折れるところで食事を取っているらしい。はっきり言ってバーラバラ。ま、とにかく何とかまた一緒になって再び湯沢林道に入ったのが午後2時頃。当初は午前中に山田入林道までこなす予定であったが、すっかりズレこんでしまった。また天気予報も今日は晴れ時々曇りだったが、てんでアテにならない。晴れどころかしっかりした雨である。霧も深くてゴーグルの水滴をしょっちゅうぬぐいながら走っていたが、ビチョ濡れの指先以外はそう寒くないのは助かった。
 湯沢林道は程よく荒れていて、いつもながら楽しい道である。先ほど後発隊とはぐれて赤い橋まで急がねばならなかった時、ここでちょいとまたフルスロットルで走ったが、直線でM井体長に抜かされてからは離される一方。KLXのエンジンが分解するような音を立てて3速ないし4速の前傾姿勢でのフルスロットルである。前半はコーナーが少ないせいか、案の定ちょっとしたコーナーが終わってそこそこの直線が始まると、圧倒的なパワーの差を見せ付けられて余裕で抜かされたが、その前にあそこまで回してもダメなんだなぁと思いつつ、時代はしっかり流れているんだなぁとしみじみ実感していた(←25年前のバイクでかなう訳がないっちゅーの)。ただし、これはM井さんやタナカさんのように、最新のCRFを回し切る腕前がある場合に限る。今まで林道で数々の飛ばし屋に出会ってきたが、多分M井体長らはトップクラスだろう。
 ところで、ここは上っていくにつれ本当に見晴らしが良くなり、この時期は非常に美しい紅葉の景色が楽しめるが、この濃霧ではお話にならない。黙々と走るだけであるが、路面そのものが面白いのでそれはそれで充実していた。ここでも途中ビデオ撮影をしておいたが、皆楽しそうに走っている。しかし、雨も本格的になってきて、ビデオにもバックに「シャー…」と言う雨足の音がずっと聞こえている。それと同時にワテの「フヒュー」と言う鼻息の音も聞こえるのはDQNではある(笑。
 ピラニア団が通り抜けて、コムさん兄のビッグホーンがやってくると、次から次へと皆が通り抜け、とてもいい感じで走っているのが良く分かる。これぞツーリングと言う雰囲気で、皆カッコいい。
 最後の荒れた上りを抜け舗装路に出たら、霧はなお濃くなって、下から吹き上げてくる感じである。これはとても小串炭鉱跡には降りれない。てゆーか、ワテはちっとも構わないんだが、200人以上の死者を出したところである。地元では「霧や雨の日は行ってはならない」と信じられており、あまり皆乗り気ではないのでここはさっさと山田入林道に向かうことにした。しかし、道は濡れ濡れで、凶悪EDタイヤを履いた連中はここの舗装路では丁寧に走っていた。実際最初の笠岳の峠道ではkjさんがFタイヤをとられている。タイヤとは別に、ピラニア団のCRFは舗装路では60km/hしか出せない程ローギアで、遅い遅いと言っていたが、では何で林道だと軽くそのスピードをオーバーしてしまうのか、ワテには本当にナゾである(笑。
 湯沢林道の後半ではいっつあんも気合満点。T橋さんともども、かなり頑張って後ろを付いていったが、そりゃもう気合が入っているので結構大変。それにしても、いっつあんはとても安定した走り方で、片や荒々しい感じの走りのT橋さんの後ろ姿と見比べているととても面白かった。

出撃前(わんさん、写ってまっせ〜)
やっぱどう見てもオサーン

 山田入林道入り口に程なく到着してみるとゲートは閉まっている。落石による通行止めらしい。しかし、前の週でここは通り抜けられるとの情報が入っていたので、別段絶対に抜けられないようにガードしている訳ではない柵の脇を皆余裕で抜けてみたが、コムさん弟のホンベラ号のエンジンに浸水し、リークして調子が悪くなって遅れているようだ。ごきんさんがちょっと待っているから、先に行ってくれとのことであるが、そんな話をしているうちにコムさんらが到着。何だか調子は戻ったようである。
 山田入林道は急なつづら折れの下りがしばらく続くが、上の方の崖側に巨大な岩が鎮座していて、そこは日が遮られるので、まるでトンネルを抜けるようなイメージがあった。しかしその岩がいつの間にかなくなっている。これが下に落ちたので通行止めになったのかもしれない。
 この道は最も紅葉が美しい道で、荒涼とした路面とのアンバランスさがなおよろしい。で、見晴らしも良いのでビデオ撮影には持って来いである。早速先で待ちつつ、グループごとに並んで走ってくる姿をテープに収めたが、急な下りの180度ターンでは、皆何か声を出しているのが可笑しい。「ひぇ〜」とか「うぉ〜」とかいっている中で、やっさんはレーザーラモンHGよろしく「フゥ〜!」と発していた。「林道フゥ〜!」と言っていたのかもしれない(笑。
 逆にkjさんが走り下りてきた時、「気をつけてねー!」っと言いたかったのであるが、ろれつが回らず「気をつけぃ!(ゴルア)」みたいになってしまった。そこをぺっこり頭を下げつつ通り抜けていくkjさんの様子がビデオに写っているが、正に「気をつけ、礼っ!」てな感じでおっかしい。

山田入林道にて
きれいな紅葉&霧

 上の写真は崩落現場らしきところで、道が狭くなっていたが、なぜかここで皆ワテを待っていてくれたので一休み。せっかくだからとごきんさんがワテの走るところを撮ってくれたので、「よーし、気張って行っちゃおうかなー」と思ったのもつかの間。狭いコーナーにこれだけ人様のバイクが並んでいたら、思いっ切り走って石を飛ばしては非難轟々。手前のコーナーを抜けて正面に並ぶバイクが目に入ったとたん、アクセルを戻してしまった(笑。

チミチミ、何してんのかね?
余裕でお通りです
体長、登場!
バビューンと現れます
うっひょっひょーと叫んでます
体長、待ちなされ〜
どぴゅーん
団長、待ちなされ〜
ズリズリズリ…
あれはライトでっか(笑)
おお!かっちょえ〜!
ダンボールのマッドフラップがナゼかぴったし
大変だけどニンマリ

まだRショックは逝ってません
クロレラ・ミトコンドリア・光合成じゃー!
急な下りで0.95山Rタイヤに45ps…
見ている方が怖え〜んですが
ナゼにやにやしとんじゃい!
カッコ良く決められませんなー
一体どこ走ってんでっか?
ボクって無茶目?

 山田入林道の上の方はつづら折れの連続で、上から下の道が見える。ここでタナカ団長がお遊び心満点で、まずは上から急斜面を下り、次に確実に45度はある傾斜をチャレンジ。土質がゆるく、アプローチも充分取れずになかなか上手くいかないが、何度かのチャレンジの後、強引に上って来てしまった。
 タナカさんの独演会も終わり、ここから一気に七味温泉に抜けて林道Runも終了。後は行きと同じ笠岳方面からベースに戻ったのが午後5時過ぎ。丁度良い時間であった。この日はナゾ林道を発掘したり、そのおかげではぐれたり、全く色々あったが、とにかく楽しい一日であった。ここで約半分のメンバーと別れ、2泊組はここから竜王方面に向かうべく信州中野へと向かう。そこでいっつあん・やっさん・ひろさんの長野組、東京まで帰ってからそのまま出勤しなければならないkjさん(←あまりにも哀れ)らと別れたが、川崎組のピラニア団はそのままR292を進んで草津に行って温泉じゃー!と言って志賀高原で別れた。たくましい人達である。

 それにしても、YMPは色々な人達がいて皆面白い。わんさんがダートに入る手前で体調を崩して戻ってしまったのは非常に残念であったが、一年ぶりにたっぷりと話ができてこれもまたとても楽しかった。来年は体をこわすことなくもっともっと走ろうじゃあ〜りませんか! タナカさんもXL-S改キンメダイ号を速いところ直し、SL250Sやエルシノア250、重ーいXL250K(だっけ?)も走らせて一度ズラリと骨董バイクを並べて走りましょう。ミスッタさんは今回都合で参加できなかったけど、チミもKS125を早いとこ直して春ツーには間に合わせてやって下され。

二日目のおっさんの宴
「オチャケがごはんです」宴会部長談

 竜王に到着した2泊組は、今年もホテルノース志賀に午後6時半にチェックイン。早速皆ひとっ風呂浴びて夕食の「きのこ尽くし」を味わう。前日のしゃぶしゃぶもそうであったが、ここもとにかくその量が多く、本当に食べ切れないほどである。食べているうちに後から後からいろんな料理が出てきて、それでいて一泊たったの7000円。スキーシーズンはそうはいかないだろうが、その他のシーズンなら文句なくお勧め。ただし、風呂は温泉ではないようだ。しかし、ちょっと行ったところに三日月の湯という公共温泉があるので、どうしても温泉を楽しみたいならそこへ行けば良いだろう。しかも、ホテルの脇から丸山林道が始まるという、ダートファンにはたまらない立地条件である。

さーて今日も行きますかいなー!
山の景色より色鮮やかです

 9日の晩はついついコムさん弟&一つ目さんらと遅くまで話し込んで、寝たのは深夜2時半。話が弾むと時間を忘れてしまう。しかも、ワテらの部屋はヤニ部屋ゆえ、窓を長いこと開けていたせいか、どうも寝る頃には頭が痛かった。風邪薬を飲んで寝たものの、翌朝起きてみたらこめかみがズッキンズキン。こりゃ完全に風邪ひいちゃったようだ。ま、寒くはないからこのまま走っても問題はなさそう。で、なるべくゆっくりと寝ておいて、朝10時に出発。今日は3連休の最終日だから早目に切り上げないと帰りの渋滞がコワイので丸山&雑魚川林道のみの予定である。

 丸山林道は前半コーナーが多く、路面の質も旧車にはあまり良くない。また、見晴らしもさほど良くないが、いかにも林道らしい雰囲気が楽しめる。比較的直線の長い区間が多い中ほどでは、いつもの直線番長撮影のところで休憩を取った。コムさん兄のビッグホーンの回転にバラつきがあるようで、コムさん弟が前日山田入林道の手前でリークさせたプラグと交換して、テストがてら直線番長撮影。「バイーンッ!バンッバンバンバンッ!」といい音が出ている。低回転ではまだちょっと開けた時にバラつきがあるようだが、標高による気圧の変化が問題なのだろう。もちろん天候も低気圧だから影響があるはず。
 ここでもごきんさんが気を利かせてくれて、ワテが写っていないからと、走るところを撮影してくれたが、パワーのない4st古バイクでこの直線を走っても全く迫力がないのが良く分かる。その前に、休んでいたらどんどん霧が濃くなってきて、この直線の1/3くらいしか見えなくなってきてしまった。ここは早々に切り上げて旧奥志賀林道への出口へ向かう。直線区間あたりから路面は整備されたものになってきて、非常に快適で走りやすい。ただし、ここは休日には車が入ってくるので、ブラインドで思いっ切り飛ばしているとトンでもないことになりかねないことを忘れてはならない。

天気はとりあえずOK
ベロリンチョなマッドフラップ
シャイ〜ン!
直線でも滑るんですが

雑魚川の下り
和気藹藹←読みなされ

 さて、旧奥志賀林道に出た我々は、そこで一服してから北上してカヤノ平を目指す。見ているとロードツーリングのグループがとても多い。トレールはほとんど見られない。以前の奥志賀スーパー林道では考えられない光景である。その中で、珍しく我が一つ目さんと同じ色のTDR250が他のロードバイクとともに走って来たが、お互い「TDRに乗ってるなんて、変わったやつだなー」と言う感じで見つめ合っていた(笑。紅葉の美しいシーズンのため、あまり天候がよろしくないのに、高級な一眼レフ&明るい望遠レンズを構えるご隠居さん達も多く、色んなところに車が止まっている。
 カヤノ平に到着して雑魚川林道に入るが、ナゼここは通行止めにしっぱなしなのだろう。別段ほとんど丸山林道と変わらないのに不思議である。車が通らないから路面は落ち葉だらけであるが。いずれにせよ、バイクは荒業を使わなくても脇から問題なく入れてしまうので、強い規制はかけていないのだろう。
 落ち葉だらけの道を抜けて、ちょっと見晴らしが良くなったところで再び休憩。この先で丸山林道と雑魚川林道がX字に交差する区間になる。左に進めばホテル脇、右に進めば小丸山スキー場で、どちらも走行距離は同じ程度。小丸山に出ると、迂回して戻ってくる形になるので、ここはいきと同じルートに進む。

局部は見せません(あ〜悩ましい)
林道交通安全遵守してますとも、ええ。

 トランポを置いてあるホテルの駐車場に到着したのは1時頃。このホテルは連休最終日と言うこともあって、チェックアウト後も快く車を止めさせてくれた。感謝感謝である。こうして今年の高齢の秋ツーも終了したが、この後長野市内でラーメンを皆で食べ、2時半頃須坂で解散。ワテは頭痛がちょっと厳しくなったので、バッファリンを薬局で買って小布施の道の駅までごきんさんに案内してもらい、そこでしばし爆睡。自分のいびきで起きたのが4時過ぎで、その頃には雨が降っていたので、林道を早目に切り上げたのは正解だったようだ。後日談であるが、須坂で別れた後、一つ目さんも睡魔に襲われて、湯の丸PAでおねんねして帰ったらしい。コムさん弟と3人で夜中の2時半まで起きていたんだから、そりゃ当然ですな(^^)

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