林道ツーリング30〜くら〜い茂来ツーリング

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どピ〜カン
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 2003年7月20日、前もってそろそろ梅雨が明けるであろうと思われた日に日程を定め、我々オッサンズは今年も楽しい茂来山にやって来ることになった。と言っても、実はまだまだ梅雨は明けず、初めから目論見は外れた格好になったが、いっつあんのきゃわいい娘さんの作ったテルテル坊主パワーにより、当日は降水確率がそこそこ高かったのであるが、見事に晴れてくれた。お嬢ちゃん、有り難う。
 それはともかく、横浜組はいつもの通り6時に卸センター交差点付近で待ち合わせ、何事もなく信州を目指した。中央道も初めのうちは少々混んでいたが、ちょっとすると快適に走れるようになって、実に爽快のはずであるのだが、前日1時間しか寝られなかったワテにはこのスムーズさが逆作用し、えら〜く眠いドライブになった。
 須玉インターを降りて、国道141号を北上し、長野組との待ち合わせ場所である国道299号の川久保交差点を目指した我々は、途中八ヶ岳山麓のコンビニで昼食を買ったが、そこで10分ほど寝かせてもらうことにした。その前にいっつあんから連絡があり、やっさんが前日のMTBツーリングで体力を使い果たして、本日はお休みとのことである。チャリは猛烈に体力を使うので、「そりゃそうだ」と納得。

白青バイクと赤黒いっつあん
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 いっつあんと合流したのは10時10分頃。299号には川久保まで交差点はないものかと思っていたが、いつの間にか二つも出来ていた(いっつあん、一つしかないと言ってゴミン)。
 さて、茂来林道の入り口付近にトランポを置いて、色々やった後、走り始めたのは11時頃。まずは一旦299号に戻って志らや林道から入ることにした。たった2キロ弱のダートだが、もったいないもったいないと貧乏人根性丸出しで走るのであるが、面白味がある道ではない。
 おっと忘れていたが、その前に今回のメンバーを紹介しておかねばなるまい。

 左の写真はカミさん用に入手した「成田セロー」号。何とあの成田匠選手の父で、その昔名を馳せた成田省造氏が所有していたものだそうである。と言って、別段他のセローと何も違わないが(笑)。ヘルメットも新調し、もういっつあんたらやる気満々。今回のツーリングで一番光っていたんじゃないかな。

 右は今年初乗りの一つ目さん。このところ仕事が忙しく、あまりバイクに乗る機会がなかったそうで、何しろ9ヶ月ぶりのダートに「体が動くかなあ」としきりに言っていた。しかし、走り出してみるとすぐに体は思い出してくれるもの。何ら問題なく楽しそうに走っていた。

 下の写真は今回もビデオ係を担当したミスッタ氏。すごーく高価なDVを持って来ているが、思いっ切しコケた時のことを考えると、そりゃもうこえーです。ワテにはとても出来そうにありませんぜ。フルノーマルのKDX220は滅茶苦茶速く、タイヤがそれに付いて行ってないので、やっぱこえーなあ。

一つ目WRと一つ目さん
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ミスッタ氏にケムンパス侵入?
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 下の写真は一つ目さんのジムニー仲間で、ヤフー掲示板にもちょくちょく登場するちびラン兄さん。一度四駆のOFF会でお会いしていたが、オフロードバイクにも乗っていたとは知らなかった。バイクはランツァで、これももの凄くパワフルなもの。本人は「遅いので足手まといになる」と言っていたが、ちっともそんなことはなかった。

 二つ下の写真がワテ。今回はゲロトレを予感してKTを持ち出したが、実際は茂来の怪しい支線に入ることなく、結果としてただ「走りづらいバイク」に成り果ててしまった(笑)。この日のためにメーターを新調して付けたのはいいが、ワイヤーの太さが違うようで、さっぱり回っていなかった。

 さてさて、志らや林道を軽く流してダートの感触を確かめた我々は、槇沢林道に入って、ちょっと荒れた道の感触も確認した。この道の途中に建物があるが、これは農作業用の物置か何かなのだろうか。使っている割に荒れた道である。
 再び茂来林道の入り口に戻って、いよいよ本線を走ることになったが、天気はどピーカンのまま。こりゃ、天気予報なんていい加減なものだなとタカをくくって、カッパを持って行かなかったのが運の尽き。後でとんでもないことになるが、それはそれでまあ一つのいわゆるFunな楽しみである。←長島監督かっちゅーの

初登場!ちびラン兄さん
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何をにやけてるのかなあ
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 茂来林道は若干舗装区間が広がっている。初めも数キロ舗装路を走らねばならないが、じきにフラットダートが現れる。全体として走りやすく、グリップも上々。ついつい飛ばし気味になりそうだが、先頭がトラ車ゆえ、今回はのんびり走ることになった。許せ、皆の衆。まあ、まずはこの道を最後まで走り切って、復路で色々とゲロな道に入ろうと考えていた。
 一気に信濃沢林道の分岐点に到達した我々は、ここらでいっちょ休憩&ビデオ撮影をすることになった。その様子は下の画像になるが、ここは木陰の部分もあって、路面も乾き切っていないため、思いの他滑り易いようだ。路面も丁度コーナーの入口から半ばにかけて凸凹しており、撮影場所としてはあまり適当ではないかもしれない。
 ギャラリーは当初木陰に立っていたのだが、そこにはやたらとでっけーケムンパスがうにょうにょしていて、すぐに反対側に移動。そこでカメラを取り出して仲間の走る姿を写すべくスタンバイ。

 一番手は「成田セロー号」で爽快に走るいっつあん。このバイク、ノーマルなのに結構音も良くて、「意外といいんじゃない?」と思わせるものがありましたね。でも、見ての通り、いっつあんが乗るとひざの辺りがちと苦しいかも。反面、トライアル的な走り方にはもってこいのようで、いっつあん位の腕前の持ち主なら、バリバリのゲロトレマシンになることでしょうなあ。ワテはちょっとスタンディングしてただけで筋肉痛を起こすような軟弱な肉体の持ち主ゆえ、ほとんどシートにべったりになっちゃいますが(^^)

DT50でっか?
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一つ目WR改めイチローWR
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     ∧∧ 2ゲトズザーーーッ(´⌒(´
  ⊂(゜Д゜⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡=
         ̄ ̄ 
 という感じで、一つ目さんとしては珍しくスライディングを決めてもらいました(笑
 ここ数年一緒に走っていて一度もズザーをやったことがないので、「おお〜、こりゃ珍な写真をゲトしたぜい!」といったノリで一つ目さんが怪我をしたかとかバイクの損傷など全く気遣ってませんでしたな。てゆーか、グワシッというコケ方でないので、なーんも心配などしてなかったです。

 さて、こちらは気合で走るミスッタ氏(撮影:ちびランさん〜念のため^^)。ギャイ〜ンという音を立てて走ってましたが、林道珍走団にはならぬよう気を付けなされ(笑
 それはともかく、このバイクちょっと乗らせてもらったんだけど、パワーもさることながらブレーキも異常に効くので、ちと怖かった。だってUターンしようとしてちょっと倒し込みつつFブレーキをかけたら、いきなりロックすんだもん。良くこんな状態で滑りやすい林道を走れるもんだと変に感心しちまったが、今のバイクに慣れた人かりゃすりゃあ、ドラムブレーキの手応えは逆におっかねーのだろう。

おお、尻がサイドカバーに!
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ぐ、ぐるじ〜
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 これまたちびランさん撮影のワテの憂姿、いや、勇姿。ちょっと画像を大きくするともわーっとし過ぎるので、この位でお許しを。
 それにしても、このバイクは1〜4速がえらく低く5速だけ離れているので、林道はほとんど5速で走っていたが、ちょっと登りになるとすぐにもーっとしてくる。かといって4速にするといきなりギャギャ〜ンともの凄い回転に。コーナーの立ち上がりもまた5速だといつまでたっても「もー」状態。4速ではかっぽじるし、そりゃもう乗りづらいったらありゃしない。

 この画像もブレブレですが、白状しましょう。実はワテが撮りましたm(_ _)m
 ちびランさんは「自分は速くないっすから」と言っていたが、普通に流して走るには充分の腕前。逆にいつも気張って走ると、そりゃもう疲れるもんでっせ。それにしても、このランツァも力強いバイクだったなあ。これまでのヤマハ車の印象と異なり、低速から力があって、ピックアップも非常に鋭かったけど、やっぱ乱暴なアクセルワークではおっかなさそう。古バイク乗りには恐怖の林道ロボットと言ったとこだろうか。

おお、いい感じ〜
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いっつあん、愛車撮影の図
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 さて、撮影会を済ませた我々は信濃沢林道を一周した。ここは年とともに荒れた感じになってくるが、道の補修はされていないようである。ここはせっかくだからスタンディングで走っていたが、中途半端に足を曲げるとすぐ疲れる。じじいを実感してしまった(トホホ…)。
 再び茂来林道に戻り、心地良く流して走る。ちょっと気付いたが、最早民家がある区間は完全に舗装されてしまっているようだ。来年は川久保側の入り口から初めの民家が出てくるまでの前半部は、全て舗装されてしまうかもしれない。

 しばらく走って見晴らしの良いところで休憩し、ちょっと一服。右の写真のようにしっかり晴れて光は射しているのだが、もくもくと雲が対面の山の斜面を覆うようになってきた。このままゆっくりしているのはまずいかなと思いつつ、まあ、そこはいい加減オッサンズ。まいっか、というノリでしばらくそこでくっちゃべっていた。
 時間も1時に近くなったので、ちょっと先に進み、昨年休憩した開発中の支線との分岐点付近で食事を取ることにした。食事は皆前もって買っておいたコンビニのおにぎりやパンである。食事はあっという間に終わったが、いよいよ天気が悪くなり、一時本格的に雨が降ってきたので、ちょいと雨宿りすることにした。

ん〜、爽快!
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ロードスポーツ用Rショックはカテーぜ
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 空を見ると北側からどよ〜んとした真っ黒な雲がどんどん山を越えてくる。こりゃ、本降りになるかなと思っていたら、雨が止んできたので、今がチャンスとばかりにバイクにまたがり、支線がどのくらい延びたのか確認しに行った(雨がいつ降るか分からないので、さっさと出口を目指せばいいのにね^^)。道は去年よりも数百メートルは延びているようだが、まだまだ下の舗装路にはつながりそうもない。完抜は再来年か。
 本線に戻り道を下っていくと、意外なことに「工事中、走行不可」と書かれた柵が置かれていた。まあ、三連休の中日だし、今日は工事はやっていないだろうから、行けるところまで行ってみようということになって、そのまま進んで行くと、程なく土砂崩れが起きている現場に到着した(下の写真)。

 写真では大したことはなさそうだが、実際はかなり高く土が盛られた感じになっている。しかし、見た感じ越えられなくはなさそうである。こうなると成田セロー号で遊びたくて仕方ないいっつあんの血が騒ぐようで、早速調査しに登って行った。これまた写真では良く分からないが、いっつあんの後ろにはもう一山あり、これがかなりの鋭角で越えられないことが判明。斜面を走っても行けなくはなさそうであるが、土がフカフカな上、滑ったら谷へ落ちてしまうので、結局は諦めることにした。ここを越えなくても東山林道に入って向こうに出ればいいやと思って、早速少し戻ることにした。そのうち雨がまた降り出してきたが、もう止まっていても天気は悪くなる一方である。さっきまでのどピーカンは今どこに…。

やっぱダメ?
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カッパは持って走りましょう
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 東山林道の入口はすぐ先にあるはずである。注意深く見ていたら、右手に何やら非常に荒れた林道の入り口が見えた。ちょっと折れた小枝や雑草が入口にごちゃごちゃと見えるが、もうこの頃にはかなり降ってきたので、そっちに向かう余裕はなくなっていた。そのまま進んで良い雨宿り場所を見付けることが急務になってしまった。
 しばらくどしゃ降りの中を走っていたが、それなりに雨をしのげそうな木の下にバイクを止めて、また雨が止むのを待つことにしたが、何だかどんどん空は暗くなってくる。参った!

 と思いきや、ちょいと小降りになってきたので、戻るチャンスだというところで、ナゼかまたビデオ撮影に。←オイオイ(^^)
 右の写真のように、外は昼間なのに真っ暗。これじゃアカンので、やっぱ戻ることにしたのだが、天気をナメてカッパを持参しなかったワテはそりゃもう悲惨。ぐっちょぐっちょである。こいつはたまらんので、一旦舗装路に出てトランポに戻ることになったのだが、山を降りてみると不思議と雨は止んでいて日も出ている。丁度林道のところに雨雲がかかっていた訳だ。

白い点は雨粒
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だから禁止だっちゅーの
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 雨が止めばやっぱせっかくのダート。早速また山に登って林道に入り、最後の10km程を楽しんだ。茂来林道はどこからでも林道に上がれるので、この点非常に便利である。帰路で81年頃の四角い板のようなライトカウルを付けたXL250RかXR250を含む一団が反対側から走って来たが、後にも先にも出会ったのはこの一団のみであった。
 トランポを置いてあるところには3時には到着。何やらもったいないので、ちょいと本線の入口に残るわずかなダートを走り、その後槇沢林道を行きとは逆に走り、茂来山林道の柵のところまで走って戻って来た。

 さーて、今回のツーリングはこれでお開き。成田セロー号でちょこちょことトライアルもどきのパフォーマンスを見せてくれたいっつあんは特に楽しそうだったが、気合の入ったミスッタ氏もガンガン走っていたようで、満足顔である。一つ目さんとちびランさんも笑いが絶えなかったし、マジで最高の仲間達ですな! いつものようなトラブルはなかったものの、予定通りと言うか予定外と言うか、とにかく途中どしゃ降りに見舞われてしまった。しかし、いつもながら楽しい面々とまたこうして林道を楽しめるのは本当に幸せである。今度は8月のお盆休みに遠出をしようじゃあ〜りませんか!

あれ?みんなメガネくん?
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