ヨコハマ・マウンテン・パッセンジャーズ
林道ツーリング単独編9〜御座山周辺林道探索ツーリング

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険しい道もいっぱい!

いくつもの登山道が分かれる御座山の林道群
林道山木線にて

 5月4日の茂来ツーリングで走れなかった御座山周辺の林道を、この際徹底的にくまなく走りたくて仕方なかったので、5日の田口峠に続いてGW最終日の8日(日)もいっちょ頑張って走ってきました。
 北の佐久から南の川上にかけて、それぞれの区間に東に向かう形で県道や国道が延びていて、それらに挟まれるようにしてなかなかのロングダートがあります。十石峠への国道299号とぶどう峠方面の県道に挟まれた茂来林道とその周辺の林道はその横綱とも言えますが、5日に走った田口峠の県道と国道254号富岡街道に挟まれた東山林道周辺のダートもタップリ楽しめるものでした(ソロツーリングレポ参照)。
 こうなると、今度は茂来林道出口(北相木村)の南側にある、御座山方面に多数延びる山木1号線〜山木線、金山線のある林道群と、もう一歩南側にあるいくつかの林道をしっかり調査しないといけません。08年に御座山の林道を見付けた時は、全ての支線を走った訳ではないですから、今回詳細に調べてみることにした訳です。

バイクを下ろして早速御座山へ!

下新井の集落から
林道山木1号線入口

 8日当日、朝5時に家を出て相模湖ICから中央道に乗り、須玉から清里経由で国道141号を北上すると、思いの他早く8時半には小海に到着できました。トランポは茂来林道出口に近いところに、「←三滝入口」とある道を2.5km程進み、一番奥に深沢庵と言う寺の駐車場があって、そこに止めました。深沢庵って、地図では茂来本線の後半にある寺だと思ってましたものの、実際は見たことなかったんで不明でしたが、実は一本ズレたこちらの道にあったんですねぇ。ちなみに駐車場から先は階段の登山道で、茂来林道本線には進めません。また、訪れる人は皆無の小さな建物ですが、どう言う訳か作りは新しく、水道はないものの公衆トイレも駐車スペースには設けられていました。「三滝」に来る人向けのものなのかも知れません。
 さて、9時には準備も済んで、早速県道に出て右折し、すぐ近くにある下新井の集落から「林道 山木1号線」に入ります(上の画像)。この道は数年前にたまたま見付けたナイスな道で、御座山方面に向かってぐんぐん上って行っていくつもの分岐があるのが特徴です。ただ、入口からちょっとしたところにある「林道 山木線」に折れない限り、どの道も急斜面を登って終了する登山道みたいな道です。その山木線こそが言わば御座山の基幹林道で、山木1号線入口からは2km程進んだ右手に橋の掛かった分岐があって、そこが入口になります(右の画像)。ここは後で楽しむことにして、山木1号線をそのまま進みます。

御座山の本線は林道山木線
入口から2km地点

山木1号線の先の支線1
最初の支線の終点

 山木林道分岐からすぐに、直進する形で支線が延びています。轍からして右にカーブする方が本線だと思うのですが、とりあえずここは直進してみます。
 一気に山を駆け上がるような道が続き、道も荒れていてゴロタ石が多く、さすがにKLもひーひー言っている感じですが、結構距離は山頂に向かって延びていました。3.6km程も走ると、画像のような枯れ草で覆われた最終地点に至ります。車が入ってくるのか、この路面の草々は皆倒れていて、全く使われていない道とは様子が異なりました。やはり登山や山菜採りの人達が使うのでしょうか。
 一旦分岐まで下りて、今度は下から登ると右になる方に進み、すぐ始まる別の分岐を左に入ります。今度の支線も山側に登る道ですから、当然行き止まりだろうと思っていましたが、案の定1.7kmでご覧のところで行き止まり。画像ではここから先も道があるように見えますが、実は既にかなりの斜面を登ってきて、一層急になって道が細くなり、かつ平坦な部分は皆無の登山道になります。ゲロトレアタックには持って来いかとも思いますが、この御座山は入山者が多く、余計なことはしない方が良さそうです。

支線2
2つ目の支線の終点

支線3
3つ目の支線の終点

 山木1号線は、上の2つの支線以外にも他に2つも行き止まり支線があって、その一方が山木1号線なのかも知れません。そちらは1.6km程度で画像のような広場で行き止まりになっていましたが、その入口付近に別に短い支線がありました。それは見るからに荒れ荒れで人が入っていないような道で、試しに入ってみると、たった300mで走行不能でした。
 山木1号線は合計で4本もの行き止まり支線が延びていましたが、どれもかなりの急斜面を登るので、1速で走ることも多々あって、全体での距離はそう延びませんが、時間を使う道ですね。
 この画像は山木1号線を先に進んで、2つ目の支線と3つ目の支線の分岐点。写真では山から下りてきたところで、右側の土色の道が山木1号線の入口からの本線になります。この後左に折れて別の支線を山側に進んだのが上の画像と言う訳です。
 とにかく、この一帯で16km以上を走ることになりましたが、もちろんこれは細かい支線を往復したからこそで、実際は一番長いところだけを走っても5km強になります。

かなりの斜面を下って分岐
山木1号線の支線分岐の一つ

山木線の分岐に戻っていよいよ本線に
山木林道へ

 一通り山木1号線の支線を走破して戻り、今度は入口から2km程のところから始まる「林道 山木線」の始まる分岐を曲がります。この山木線が県道と並行するように御座山の北の尾根を東西に走る道になります。言わば御座山の基幹林道になるのは前述した通りですが、この区間から御座山に延びる登山道を「山口ルート」と呼ぶようです。ただし、登山道は1つではなく、しっかりと「←御座山」と札の出ている道は少なくとも2つはありました。
 山木林道は1Boxや軽の4駆車等が結構入ってきていて、この日は少なくとも5台は道端に止まっていました。
 さて、山木林道をちょっと走ると、山側に分岐が現れます。一見しっかりした路面なので、少し期待しましたが、あっさり数百メートルで終了。実はこの最初の登山道方面の支線で、KL250のメーターケーブルが切れてしまい、以降、細かくチェックと言っても、距離を正確に把握できなくなってしまいました。
 とりあえずメーターの不具合をチェックすべく、分岐まで下りて少し広いところにバイクを止めてメーターケーブルを外してみると、車輪側のギアの噛み合わせ部分の頭がもげていました。せっかくの調査もこれで距離は不正確になり、がっくりです。

最初の分岐
この先はすぐに行き止まり

二つ目の分岐を進む
御座山登山道方面に

  分岐に戻って少し進むと、「←御座山」と言う表示が山側の分岐で見え、入ってみました。この辺は皆登山道につながる行き止まり支線です。しかし、表示のある道はそれなりに距離が延びている感じで、それなりに荒れ荒れの林道走行を楽しめますが、実は距離そのものはどれも2km以下で、体感するほど長くはないようです。やはり道が荒れていて、特に終点付近では急斜面を無理して登ったり、倒木・切り枝等を越えるように進んだりして時間をかけるから、たっぷり走った気分になるんでしょうね。
 右の画像はこの支線の終点部分です。写真では大したことがないように見えますが、実はかなりの傾斜で、KLも1速でないと登れないようなところでした。
 それにしてもKL250A4の乗り心地は実にマイルドで走りやすく、極低速でもかなり粘りがあって、荒れた路面や急斜面で使い勝手が良かったです。ただし、タイヤのダンロップD603のせいか、どうもちょっとした砂利でフロントが内側に滑り込むことが結構ありました。轍にハンドルを取られているような感触で、あまり良い気分ではないですね。リアも17インチのせいか、空気圧は1.0キロにしてあるのに滑り出しは早いですね。

登山道で終了
バイクで走れるのはここまで

コンクリ舗装の分岐
コンクリ舗装の分岐

 本線に戻って少し進むと、右手にコンクリート舗装の分岐が出てきます。道は木々の中を走り抜ける鬱蒼とした雰囲気で、いかにも舗装区間が切れてダートになりそうな雰囲気ですが、いつまで経っても舗装のままでした。ただし、路面にはカラマツの細かい落ち葉がびっしり覆っていて、これがやたらに滑るのでたちが悪いです。ダートなら問題は全くないんですが、コンクリ舗装で下りとなると、このカラマツは危険です。特にコーナーでフロントがこれに乗ると、「うにょっ」とよじれるように滑ります。
 その道を真っ直ぐ下って行くと、3km程度で県道に出ます。小海から県道2号→124号線をぶどう峠に向かうと、北相木村の中心地の先に「南相木・御座山→」の大きな道路標示が出ている道が右側にあります。この舗装路については後でお話しすることにして、次に「御座山」についての説明書きがある黄色い看板が立っているところの脇に、鋭角で入る道があります。このコンクリ舗装路はそこに出る道でした。この付近は農地が左右に広がるところで、コンクリ舗装されていたのはその辺に理由がありそうです。

県道への出口
コンクリ舗装路の出口

出口付近にある金山林道入口
金山林道入口

 コンクリ支線の出口を確認して、再び山木線方面に戻るべくUターンすると、出口からとすぐに画像のような分岐に出ます。右手に「林道 金山線」の札が立っており、これを進むと、数キロ走った後に本線である山木線の分岐に出ます。数年前にこの道を見つけた時もそうでしたが、何しろ完抜林道ですからせいぜい5km未満の道でも、とても嬉しく思えます。
 山木線の分岐に出て、念のためこれを左に折れて山木1号線方面に戻るように走りますと、少ししたらさっきのコンクリ舗装分岐に戻れました。ぐるりと一周できた訳です。
 金山林道の路面は、一言で言うと普通の砂利質の道になります。ただ、例のカラマツの落ち葉や、ススキなどの枯れた雑草がところどころ敷き詰められたようになってますが、決してそれらが立っていることはありません。路側からの枯れ枝や生きた雑草の葉などもほとんどなく、この道がしっかり使われている生きた道であることが良く分かります、事実、途中で畑が広がるところもあって、そうしたところに至る道もありますが、網が張られている道など、私道になる可能性が高いので、入り込むことは絶対に避けないといけません。

金山林道と山木林道の合流地点
金山林道と「山木林道の分岐点

ゲート先の道
ゲート支線の先

 さて、コンクリ支線と金山林道をしっかりチェックした後、山木林道を改めて進みますと、少しして左にまた「←御座山」の表示のある分岐があって、これに入ってみました。すると、少しして立派なゲートが設けられた所に出ます。やはりきのこ山なのか、「入山禁止」と至るところに札が立っていて、道の脇の木々にもビニールの紐が張り巡らされていました。バイクでは簡単に入れましたので先に進むと、そこそこ距離は延びますけど、大したことのない地点で行き止まり。左の画像の部分だけ多少展望がききましたが、見晴らしは木々に遮られてイマイチです。
 この支線の最終地点には何かまだ進めそうな道が先に見えてましたが、実はその手前で道が分断され、そこに架かるいかにも歩道の木の橋が朽ちて、半分崩れていました。とてもバイクでは無理ですが、徒歩でも丸太の表面に苔が生えていてじめじめしていますから、かなりの率で滑るでしょう。また、先の道も使われていないのが良く分かる状態で、すなわち倒木や枯れ枝がたくさんあって、路肩は丸まったようになっています。と言うより、車道ではないので、ただの山間部の比較的勾配がゆるい斜面と言うだけのものです。入ってもあまり面白くなさそうです。

この先朽ちた木橋で終了
ゲート支線の終了地点

伐採林への支線
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 ゲート支線を戻って山木本線を進むと、すぐに画像のような怪しい道が左手に延びています。当然入ってみましたが、ほぼ一直線に山を登るような土の道で、轍がひどくところどころヌタヌタ状態でした。距離は長くはないですが、明らかに材木伐採のために開かれ使われている道で、切り倒された木の切り株が多く見られました。終点は森の中で何となく終わる感じですが、まだ山の傾斜はゆるいので、木々の間を縫って進もうと思えば進めますが、確実に道ではありません。また、普段は木こりさんらが作業してるでしょうから、作業中に入ったら絶対にしかられるでしょうね。
 山木林道に戻ってしばらくすると、左にまた「←御座山」表示がある分岐に出ます。ここは連続するような形で、すぐ先に橋が架かるところの付近に、別の「←御座山」表示がある支線入口がありました。そこもやはり荒れた登りで程なく終了(2つ下の画像の道)。
 それにしても、この辺の支線入口付近にはやたらに車が多く止まっていて、車を置いた傍で、どうやらキノコ狩りをしているようです。中には家族連れの人達もいました。

御座山登山道方面の支線
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倒木で終了
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 左の画像は上の画像の分岐から入った登山道への支線の終点部分。正確にはここからまだ数百メートルは進めますが、ご覧の通り2本の倒木がゲートになって行き止まり。脇から入れそうな雰囲気ですが、かなり木々が多くて枝が絡むので、一苦労することは間違いないですが、間違いなく越えたとしても終点はごくわずかな距離で至るはずですから、無理する価値はなさそうです。
 往復してそれなりの距離は楽しめましたが、とにかく先を急ぐことにします。しかし、ここら辺の支線は皆カラマツだらけで、見晴らしがサッパリ良くないのが欠点です。
 山木林道に戻って進むと、今度も左に入る道があり、それを沢沿いに進むと右のような森の中に出て終了です。と言うよりも、ここも終点から少々奥まで入った地点ですが、やたらに刺々しい切り枝が落ちていて、下手に乗り越えているとパンクしかねません。
 遊びはそこそこに、本線に下りることにしますが、出たところの近くには左右に別の支線らしきものがありました。左の御座山側の道には太いワイヤーが左右の木の幹に張られてゲートになっていて、反対側は枯れ枝、切り枝をたくさん積んで、人が入らないようにされていました。

別の登山道方面の道の終点
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鋭角に折れる分岐
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 本線をさらに進むと、画面のようなV字型の分岐に出ます。正確には「←御座山」側から来た訳ですから、150度ターンする形です。これも当然入ってみますが、土質の急斜面を一直線に登るタイプの道でした。
 奥には伐採作業員達が切り出した木で作ったベンチのようなものが四角く配されていて、ここで昼食を取ったり一休みしたりしているんでしょうね。奥にも2つ設けられていました。バイク仲間とここで一休みするのも乙ですが、やはり普段は作業しているはずですから、やたらに入れないでしょうね。
 ちょっと順番は前後しますが、先程述べたゲート支線を下りて、本線を先に少し進むと、珍しく右に出っ張ったこぶの脇に荒れた道がありました。「どうせこのこぶを回り込むように100m程度の道があるんだろう」と往路では無視しましたが、復路で入るとコレがなかなかのものでした。でも材木伐採のための道なのか、切り捨てられた枝が多く散らばっていて、チェンジペダルに引っかかって曲がるわ、ブレーキペダルのアームとフレームの間に入り込んだ枝でこれまた曲がるわで、ヒーヒー言って往復しました。

右手にあった名無し支線
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山木林道本線の箱瀬側出口
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  さて、この山木線を抜けて県道に戻ると、そこは「箱瀬」と言うバス停前でした。一旦それを確認し、少し戻ったところにある分岐を折れると、今度は前述した「南相木・御座山」の大きな表示があった、舗装された村道栗生小池線に出ます。つまり、北相木から県道を進み、「南相木・御座山」の表示を右折し、その道を進んでしばらくして「南相木→」を曲がらず、「↑御座山」に沿って直進すれば林道山木線本線な訳です。その先はしばらく「←御座山」の指標に沿って進み、途中からはそれとは逆に(左に)進めば山木1号線との分岐に出ることになります。
 林道山木線は、前に県道と並行しているような書き方をしましたが、実はW字形にかなり折れ曲がるのを繰り返して東西に延びているので、支線ともども走ると結構距離が延びますよ。
 御座山の林道群から離れ、村道栗生小池線と言う北相木・南相木を結ぶ舗装峠を越えつつ、林道があるかどうかチェックしてみます。ちなみにこの舗装峠は、以前フルダートで、確か「北相木林道」と呼んでいた道だったはずです。いつの間にか立派な舗装峠になってしまい少々残念ですが、峠に近いところに1本の名無し支線が斜め左前に延びていて入ってみました。ここの支線は数百メートルつづら折れを登ると、シャベルカーが岩を削っている真っ最中のような現場で行き止まり。もちろん人はいませんが、シャベルカーのアームの下をくぐって足を延ばしましたが、程なく枯れ草だらけのところで行き止まりでした。

村道栗生小池線の支線1
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村道栗生小池線の支線2
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 村道を下って少しすると、やはり左側に戻るような形で道が通ってました。ここもすぐに急斜面になって狭いコーナーをいくつか抜けると、画像のようなものに遮られ(笑)て終了。これは牛のフンではないです。ガマが4匹どう言う訳か濡れた泥の部分から道端に出ていました。何か動いたのを見て止まりましたが、これがガマだったのは意外でした。1匹はぴょんぴょん跳ねて茂みに逃げ、残りの3匹が重なってじっとしています。前に林道の路面を横切る沢水にイワナがはまっていたのに出くわしたことがありますが、この逃げないガマにもビックリ。そのままにしてやって、ここでUターンです(笑。
 村道を進んで上栗生の集落に出て、同時に県道を左折すると、ちょっとしたら「林道 上栗生線」なるものを発見。早速入ってみますが、しばらくしてゲートが厳重に掛かっている箇所に出て進めません。
 そこに立つ林道表示板を見ると「白岩三川(上栗生)林道」となっています。と言うことは、以前ぶどう峠の手前の県道124号線の茂来林道出口より先の御座山側に見付けて入ったものの、やはりゲートで程なく行き止まりになった道と同じ名前です。なんとこんなところにまで来ていたんですね。ただし、ちゃんとつながっているかどうかは、中に入れないだけに不明です。

上栗生林道入口
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大門林道と相木川上林道の分岐
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 一旦県道に戻り、南相木ダム方面に進むと、右に林道らしき道が延びています。入口には何か手工芸品の店の小さな看板がある以外、何も情報はないですが、とにかく入ってみると、意外や意外、良好なダートがしばらく続き、5kmも走ったでしょうか、出口でまた別の林道と舗装路の丁字路に出ます。そこにはこの道が「林道 大門線」と言う旨の札があり、そこから左に折れると「林道 相木川上線」のダート区間が始まり、右が相木川上線の南相木側出口に下りる道になります(こちらは舗装されています)。これは当然相木川上林道を楽しまないといけません。
 この道は比較的新しい林道で、昔相木林道と言っていた頃には、こちら側には延びていませんでした。ですから、当時走った記憶は部分的なもので、この時走っている区間は初めてになります。ただ、「大門線」の名はどうも見覚えがあるので、ひょっとしたら10年位前に走っていたのかも知れません。いずれにせよ、長らく来ていなかったので、とても新鮮に感じられました。
 大門林道から一つ峠を越えると見晴らしがとても良い区間に出て、思わずパチリとやっていたところ、一人のオフローダーが通り過ぎました。やはりこの道は中津川林道と合わせて走りに来る人達が結構いるんでしょうね。

相木川上林道
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相木川上林道と秋山沢支線の分岐
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 整備された楽しいダートをかなり進むと、画像のような分岐に出ます(右側の道に出ます)。一方が「相木川上線」と札が立っていて(バイクがある方向)、同時に「崩落のため通行止め」と言う板も立てられていましたが、ゲート等遮るものは何もありません。「怪しいなぁ…、行けるだけ行ってみよう」と思って進むと、長々とダートが続き、土砂崩れの現場もない楽しい道が続いていました。部分的に昔の大弛峠のような土質の荒れた箇所もありましたが、あれが崩れた岩等を撤去した部分だったのかも知れません。とにかくこの時点では車でも普通に走れる道になっていますから、余計な立て看板は無用です。
 快適に林道を進みつつ、頭の中で「ほーら見ろ。やっぱ通れるじゃないか。それにしても休日なのに何で外の者を入れないよう小ざかしいことをするかねぇ…」と思っていると、出口にご覧のような立派なゲートが。写真では横から抜けられそうに見えますが、実はたくさんの枝をワイヤーで結んだものを敷き詰め、バイクさえも通れないようにしていました。では何で反対側にこうしたゲートがなくて入れるようにしているのか、サッパリ分からんですが、こうした意地悪はして欲しくないですよね。

相木川上林道出口のゲート
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秋山沢支線出口
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 まあ、どちらにせよ林道を往復して戻る予定でしたから、そのままUターンして分岐を支線側(この画像では左折)に下りて、川上村で燃料を補給しないといけません。KL250A4はSU型のキャブが付いていて、おかげで燃費がとても良いのですが、さすがにゲロトレみたいな1速のろのろ走りや、2・3速でフルスロットルなんてこともしたりしてましたから、この時点で5.3リッターほど入りました。燃費を低目に見てもリッター20km以上は走りますから、この時点でもう100km以上軽く走っているはず。朝9時からずっと走り続けですから、それも当然でしょうね。

川上の集落を望む
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 この支線には何も立て札は見えませんが、実は昔はここから中津川林道方面の出口を結ぶ区間が「相木林道」として開通していたもので、大門林道出口からの区間は後で切り開かれた道でした。以降、そちらが「相木川上線」の本線になり、この支線は「秋山沢線」と呼ばれました。この周辺をくまなく走っても距離はかなり延びそうです。
 さて、相木川上林道と大門林道を戻って上栗生に出て、南相木ダムの方に何かないかと思って県道を進むと、ダムに近いところの左側に、何やら2つばかり名無し林道が見受けられました。入口の様子からして、多分どちらもカスみたいな道でしょうが、やはり予想はどんぴしゃ。1kmもないような行き止ま林道でした。でも一方はご覧の通り最終地点が変な光景で面白かったです。枯れススキが山の吹き下ろしで皆谷側に倒れています。ちなみにダムから先は入れません。ダムの南側も駐車スペースで行き止まりと明示されていました。

南相木ダム付近の名無し林道
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御座林道入口
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 ダムにはほとんど何もなかったので、県道を栗生の集落に戻ると、こちら側にも「御座山」の表示がありました。その名も「林道 御座線」となってますが、まあ、当然行き止まりでしょう。実際舗装区間がしばらく続き、ダートが始まって少しすると、登山道入口の狭い広場で終了です。道は完全に登山道で、徒歩でないと進めません。仕方ないのでそのまま戻り、往路と同様に村道栗生小池線を北相木方面に戻り、御座山方面の分岐から山木林道に入って、これをまた一気に走り抜けて楽しみました。
 県道に出て、下新井の集落から白岩地区に向かうと、「御座山方面白岩ルート入口」なるものを発見。ここは「入らなくては!」と期待しますが、しばらく山の斜面に設けられた畑を抜けるコンクリ舗装路が続き、やっとダートになったと思ったら、ご覧のような狭い道に。これは完全に登山道ですね。Uターンも大変でしたが、さすがに時間もないので下に戻ります。でも、どうもまだ日が出ているのでもったいない。もう1つ、先に長者の森から入る御座山登山道がありますが、そこはゲートで入れないのを知っていますので諦めました。

御座山登山道白岩ルート
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横屋沢林道の東沢林道側分岐
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 そこで、4日に皆と最後に走った茂来の東山林道の白岩出口付近に見えた「林道 横屋沢線」の立て札のあった入口へ向かうことにしました。この林道は茂来本線の出口に近いところにもあって、以前は数kmで行き止まりでした。その後ゲートが設けられ入れなくなりましたが、東山林道側とつながってるんですね。そう言えば前にいっつあん&ひろさんと3人で崩落した部分を越えて走ったのがこの道だったっけ。今回も気になったので入ってみましたが、柵も設けらておらず、5kmクラスの林道を楽しめました。東山林道も一つ外側に別の道が本線を覆うようにできていますから、これで3重に走れる面白い道になった訳です。

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 しつこく走った今回ですが、さすがに5時を軽く過ぎてはKL250のバッテリー充電の不具合から、ヘッドランプが心配なので、こんなもんで終了しました。でも、最後までバッテリーは上がることはなかったです。使っているうちに良くなったんでしょうかね。
 6時に積み込みも終えて帰路につき、途中須玉で食事したものの、どの道も全く混むことなく10時には横浜に帰宅できました。今回の調査で、田口峠、茂来、御座山、南相木・川上の区間が明らかになりました。後は田口峠の南にある余地ダム〜大日向周辺に上下をつなぐ林道があるかどうかを是非調べたいですね。

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