ところで、GOLDSTARはPeriflex3a(一番下の写真)の廉価版で、1958年に発売された。3aとの主な違いはシャッターの最高速で、ゴールドスター 1/300秒、3aは1/1000秒となる。それで、やはり性能よりも値段が優先されて、ゴールドスターがPriflexのベストセラーとなった。標準レンズはLumax 50mm F2.4で、L39スクリューマウントのためレンズは色々と交換可能であるが 、レンジファインダーとの連動機構は持たない。
ゴールドスターのファインダーは二眼式で、アダプタにより視野角を換えるビューファインダーと潜望鏡式でスプリットでピント合わせを行うファインダーの2つに分かれている。上の写真はビューファインダーにつける85/90mmレンズ用のアダプター。ボディ前面のビューファインダーのリングをネジって外し、これをねじ込む。交換式のファインダーの望遠レンズアダプタと同じ機能を持つ。
サイズは横幅135mmx高さ80mmx奥行き37mmで、この高さはノブを入れないトップカバーまでの高さである。ちょうどバルナックライカを太くして高さを伸ばしたようなサイズ(サイズ的にはM3に近い)である。レンズ位置が微妙にボディの真ん中よりも下に付いているのはその上に潜望鏡式ファインダーの機構が詰まっているからである
【Periflexのモデル系譜】
Periflex 1 ver.1 Black 1954年 潜望鏡式ピント合わせファインダー、極初期の200台程度は茶色の豚革貼り。
ver.2 黒塗りで黒貼り革
ver3 1956年に天板と底板が黒塗りからアルミカバーになる。
Periflex 3 1957年 巻き上げはノブ式 シャッター速度は1/1000秒まで
Periflex 2 1958年 3の廉価版、シャッター最高速度1/500秒、巻き上げはノブ式
Periflex 3a 1959年 巻き上げはレバー式、ピントあわせのスクリーンがスプリット式となる。新レンズが追加された。
Goldstar 1959年 3aの廉価版 シャッター速度は1/300秒まで。
Periflex 3b 3aのブラックバージョン
Interplan-A Goldstarの廉価版でペリスコープを持たない。AはL39マウント
Interplan-B BはM42マウント
Interplan-C Exaktaマウント
Maxim レンズ固定のLumax 45mmF3.5を持つ、Periflex最終機 ペリスコープ無しで、極少数が作られ、一般販売はされなかった。
【主なレンズ】
Lumar 50mmF3.5 4枚玉 Periflex 1 Blackについていたアルミ鏡胴のレンズ
Lumax 50mmF3.5 アルミの円筒形共同にボディと友革の貼り革がある。レンズ構成は同じ
Lumax 45mmF2.8 4枚玉 Periflex 3の標準レンズ 西独Enna製 Periflex 3用では他にLumax 45mmF1.9, 35mmF3.5やLumar-x 50mmF3.5, 100mmF4 Lumarなどが知られる。
Super Lumax 85mmF1.5 6枚玉 3aにあわせて発売。他にLumar 240mmF4.5, Tele Lumax 400mmF4.5
Lumax 50mmF2.4 GOLDSTARの標準レンズ。
Tele Lumax 135mmF3.5 |