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Robot Royal 36

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発売年: 1955年
機種: Royal 36 mod.III
メーカー: Robot Berning & Co.
サイズ: 130x80x67mm
重量: 965g
シャッター: 金属板ロータリー式
 B.1/2〜1/1000秒
標準レンズ: Schneider Xenar 45mm F2.8
レンズマウント: 専用バヨネット式マウント
生産台数: 約6000台(36Sも含む)
シリアルナンバー: Z-138574
分類番号: グループ3

 ロボット社は1931年にH.バーニングがH.キルフィットとともに興した会社である。初めにロータリーシャッターを開発し、すぐにスプリング式モータードライブを完成させ、Robot I型が34年に発売されている。第二次大戦後、デュッセルドルフに会社を移し、戦前から作っていたII型、IIa型、ロボット・スターI型等を生産していたが、これらは皆24x24の目測式のコンパクトなカメラであった。53年になるとようやく距離計内蔵モデルの高級機ロイヤル24(mod.III)が登場し、さらにフルサイズ判のニーズが強かったことから、55年にこのロイヤル36に発展する。

 ロボットの各機種中でライカ型24x36判カメラと呼べるのは、このロイヤル36と36Sのみであるが、ロボットの基本的な機構はI型から連綿と続くロータリー式シャッターとスプリングモーターによる自動巻上げである。このロイヤル36にも当然受け継がれ、これに距離計連動機構が加えられたボディが新設計された。これによってそれまでの特殊な印象が一新され、一般的に馴染みやすいものになった。しかし、意外にずっしりとした重量や、巻き上げ軸側にも専用マガジンが必要なことなど、ライカに馴染んだ人には違和感が残るかもしれない。

 ところで、この自動巻上げはボディ底面にあるつまみを回転させてスプリングをチャージし、フルチャージの状態で16枚の連続撮影が可能である。この36型は1コマ撮りであるが、36S型は連写も選択できるようになっており、それを使うと秒間5枚の撮影が可能になる。しかし、フルチャージで16枚の撮影になるので、あまり連写には向かない。これを補助すべく、より大きなスプリングモーターを収めた外付けのモータードライブユニットが用意された。
 標準レンズはシュナイダー・クセナー45mmの他に、クセノン50mm F1.9、ツァイス・ゾナー50mm F2がある。交換レンズも。シュナイダー・クセノゴン35mm F2.8、同テレクセナー75mm F4並びに90mm F3.8が用意された。この他にも60年代にはアンジェニューの24mmやエナのエナリット21mm、同ライタゴン24mmなどがわずかに供給された。200mmなどの望遠レンズは24x24用で、ロイヤル36には使えない。

作例:「横浜です」

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Robot Royal 36

Xenar 45mm F2.8

シャッタースピード〜1/50秒

絞り〜開放

 このシュナイダー・クセナーは繊細なシャープ感はあまり感じないが、発色は鮮やかである。作例は曇天で日のあまり当たらない場所での撮影であったせいか、発色はあまり強く感じられないが、日中順光撮影では鮮明な色を写し出す。それにしても、フレアーが結構出やすく、周辺部の流れも出るので、性能は高いとは言えなさそうである。

by トプ・ガバーチョ

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