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これまで49年のコンタックスSに続いて50年にアルパフレックスとともに登場した最初期のプリズム搭載一眼レフとされてましたが、実は発表は47年で、48年には生産が開始されたと言われ、そうするとこれまで一般に言われていた生産年度が崩れることになりますが、実際はコンタックスSとほとんど同時に48年に市場に登場したようです。
レクタフレックスはおイタさんですが、レンズはこのカメラの場合ドイツ製のシュナイダーが付いてます。交換レンズではキルフィットのものやフランス製のアンジェニューのものも多いです。 |
専用のフードを付けるとプリセット絞りになるところが小粋。ちなみに、このフードは深さも若干変更できるようになっているんですよ。
ファインダーは固定で、その四角いペンタプリズムカバーは多かれ少なかれトプコンREスーパーのデザインに影響を与えたことは間違いないっしょ。
焦点板にはデュオ・プリズムとメーカーで呼んでいた、後のスプリットイメージの草分けのようなものが斜めに入っていて、ここを通る直線が、焦点の合っていない時は屈折するようになりまして、ピント合わせを楽にしてます。と言ってもやっぱ合わせ辛いけど…。
ミラーはシャッターボタンと連動して上下するタイプ。シャッターのショックはライカよりも穏やかなほどで、一眼レフとはとても思えないっすが、構造上ミラーショックがないのだから、それも当然のことかもしれませんね。シャッタースピードはB.1〜1/1300秒で、回転する高速シャッターと、固定された低速シャッターの一軸二盤式。スロー側は軍艦部背面にわずかに突出したギアを回して調整します。巻上げは左巻き(アフォ巻き)でありますよ。
裏蓋はニコンFなどと同じように底蓋とともにすっぽり外れるタイプで、使い勝手は良好です。 |
こちらは結構早期のB.2000で、プロトタイプのMOD.947、48年販売のスタンダード947、同年のスタンダードA.1000、49年のスタンダードB.2000に続きます。この後スタンダードシリーズはB.3000、B.4000を経てB.16000から巻き戻しノブの基部にフィルムインジケーターが付くようになるんですな。で1/1000秒のモデルは次の20000B(51年)で終了。52年からはいよいよ25000Bになって1/1300秒モデルになります。後は25000と30000のシリーズでレクタフレックス1300も終了します。複雑〜。 |
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簡単に分類すると、B.2000までの初期のシリーズが同じボディダイキャストを使っていて、左のように底の部分がフィルムマガジン側も張り出していますでしょ? B.3000からは最後までここが張り出してないタイプが使われたんですよ。まあ、「別にぃ〜」と言われりゃそれまでの違いなんすが。でも、結構細部も使われているものが異なって、見比べているだけでもなかなかオモロイっす。ボディラインも、特にプリズムカバーに顕著に現れてるんですが、B.2000の方が後のモデルに比べ角が丸く仕上られているんですよ。 |
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